050617

靖国問題

THINK

小泉首相の靖国参拝の問題で、世の中忙しいことである。

A級戦犯合祀が大きな問題としてクローズアップされているが、TV の報道番組でその概要を放映していたが、ふと、A級戦犯が靖国神社に合祀されたのは、もちろん戦後のことだが、しかし戦後も戦後、1978年のことだったということだ。それ以前は天皇も参拝していたとのことだ。なぜ.......。

この問題に、簡明に論述し、はっきりとした主張を展開しているブログがあった。

吉田 望氏の nozomu.net の Journal なるブログである。
その6月5日付エントリー「A級戦犯合祀は自らやめるべきである」である。

A級戦犯合祀は自らやめるべきである
2005/06/05 歴史と社会

私はA級戦犯の合祀(ごうし)は、わが国が自ら改めるべしと考えます。それは他国に指摘されるまでもなく、わが国の本来あるべき姿、そして自国の歴史とどう真摯(しんし)に向き合うか、を考えればおのずと明らかになることだと考えます。A級戦犯合祀は、戦後に起こった第二の「統帥権違反」でした。そこには無責任・無自覚から来る保守主義からの逸脱、不明朗な動機とプロセスがあります。過去、政治家がその判断を避けてきたことがまことに遺憾です。私たち日本人が今直視すべき問題として、発言させていただきます。

なお、吉田 望氏は、あの「戦艦大和ノ最期」の著者・吉田 満のご子息である。

Posted by 秋山東一 @ June 17, 2005 06:34 AM
Comments

少し前は他国に宗教を干渉されたくない方だったが、最近、靖国を見直している。
靖国では神を平等として扱っており、江戸期までの封建主義を打開するものだが、一方で軍属の子孫のみの祖先神が集まる場としての排他性も否定できない。
私の先祖は維新派だったが、儒教の教育でソロバンを恥とし、新興成金に土地をただ同然で売った。今となっては江戸期に下級であっても刀を持っていた頃の方がよかったかもしれない。一時期はそれくらい下町の借家で辛酸をなめている。父母は高校を出るのがやっとだった。成金どもは祖父母が没落した頃、外国留学など高学歴を身につけ貴族となり日本文化の伝承権を握った。
祖先は維新で命をかけたのに、世が叶うとまっさきに自分達が喰われた。食べれなくて身売りした娘も多いときく。余談だがそれに比べれば、今の民営化反対派は全く甘えている。反対派議員に靖国参拝支持が多いのも一考に価する。
野田聖子の遠縁が大村にあたるとのことで、大村も利権組織の頂点となった一人と解釈する。
今となっては私ども先祖を極貧に追い込んだA級戦犯である。この祖神に連なる人々を敬う道理がない。
15日は地元護国神社でなく三輪様にお参りした。
靖国が少々憎らしい。

Posted by: 安芸人 @ August 16, 2005 01:27 PM

勉強不足で、大村益次郎までさかのぼられても困りますが、天皇制とリンクしている問題であることは分かります。
国家神道が、未だ命脈を保ち、今もってそれを利用、又、それによって活かされている部分がこの国に存在するということでありましょう。

Posted by: 秋山東一 @ June 16, 2005 11:57 AM

書き忘れました、高橋哲哉の「靖国問題」(ちくま新書)も読む価値があります。

Posted by: iGa @ June 16, 2005 10:33 AM

あれは大村益次郎によって作られた長州藩の江戸征服(侵略)のアイコンでしょう。戊辰戦争で賊軍とされた会津藩の戦死者は官軍の命によって埋葬することすら禁じられたと云う一方の歴史が有ります。私、いちおう会津藩の末裔です。
ファシズムの定義の一つ「個が国家に溶解される。」、正に靖国問題は死しても国家から個が解放されないことを意味します。

Posted by: iGa @ June 16, 2005 10:16 AM