芸大ラグビー部 | [ ABOUT , BOOKS ] |
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渋い茄子紺の布装、A4の400頁を越す立派な本だ。表紙と背には箔押しで「上野の杜のラグビー部 1929-1992」とある。
「上野の杜のラグビー部」とは東京美術学校、東京芸術大学のラグビー部を統一した名前、1983年に生まれた。
ラグビー部が上野の杜、美術学校に生まれたのは1929(昭和4)年だそうだ。油絵科に山川勇一郎氏が入学した時に始ったんだそうだ。氏は当時中学校ラグビー界の名門、神戸一中出身の本格的ラガーマンだったそうだ。その後、幾年月、太平洋戦争を挟んでラグビー部は大いに盛んであったのである。
私は1962年芸大入学、そしてラグビー部に入った。
同期は工芸の青木伸、浅井一宏、大橋伸一、彫刻の黒田能勝、建築の秋山東一、大行征の6人であった。
この記念写真でその盛会ぶりがお分かりいただけるであろう。集まった面々、1929年早々のラガーメンから現役まで、芸達者(芸大では当然のことだが)の面々が集ったのであった。芸者随伴の先輩もおり、一同大いに羨望したのであった。
宴たけなわのその時には、舞台上では、美校・芸大ラグビー部の伝統芸「よかちん」がおこなわれた。その時、精養軒の隣室では厳かに法事が営まれていたのであった。
その日は、上野の山を下り、二次会三次会とおおいに盛り上がったのであった。
最近の芸大ラグビー部はいかがなものであろうか。あのようなパーティが再び行われることを期待したい。
2009年10月24日、上野の杜ラグビー部 /80周年記念式典が賑々しく開催された。
● aki's STOCKTAKING: 上野の杜ラグビー部 /80周年