050213

2005 / SUPER BOWL

THINK

super_bowl_0.jpgメールマガジン「Japan Mail Media」の2月12日号の最新号は、冷泉彰彦氏の連載『from 911/USAレポート』 の第185回「フットボールと愛国」であった。

米国毎年恒例のプロフットボールNFLの決勝戦「スーパーボール」が2005年2月6日の日曜日行われた。

この「スーパーボール」って、その一週間前を「スーパーボール・ウィーク」というくらいのお祭り騒ぎらしい。フットボールの試合以上にTV中継されるイベントとして大きな影響力があるんだそうだ。昨年は「ジャネット・ジャクソン事件」なんぞで物議をかもした。

そのテレビ中継のTVコマーシャルは、大枚払った各企業が、その時専用のCMを競い合い、大きな話題になるらしい。21年前の Apple の Macintosh 登場を予告する「1984」も、この「スーパーボール」でのコマーシャルであった。

冷泉彰彦氏のレポートによれば、今年はバドワイザーのコマーシャルが大きな話題になったそうだ。

シーンは空港のロビーです。人々が何となく疲れたような顔でベンチに座っています。その中で、最初は静かにパラパラと拍手が起こるのです。ロビーには派遣先から帰還した(らしい)兵士達が誇らしげな顔をして出口から出てきます。..........拍手は大きくなっていきます。拍手している人々の顔が次々に映し出されます。...............兵士の中では、恐らくは母親であろう白人の女性兵士と、若く美しい黒人の女性兵士がとりわけクローズアップされます。二人とも胸を張り、微笑みを浮かべて「崇高な(?)」表情をしています。そこで画面は暗転し、"Thank you."と小さく白抜きの文字が浮かんで終わります。

正直な所、このCMの絵が美しい分、全ての異論を封じ込めるような作り方には、ぞっとするのだ。

このコマーシャルについての米国メディアの反応、その思考停止状態を、先日のサッカー日本対北朝鮮戦との対比として冷泉彰彦氏は分析している。

Japan Mail Media / 最新号
--------------最新号がウェブサイトで読めるのは期間限定である

今年のスーパーボールでのTVコマーシャルの全てを、ここで見ることができる。

IFILM - Super Bowl Ads

えぇ、こんなにたくさん、ってくらいある。
もちろん、話題のバドワイザーのCMも見られるし、昨年の「ジャネット・ジャクソン事件」をパロディ仕立にした GoDaddy.com なる企業のCMなんてものもある。
見落とせないのは、MADCONNECTION のエントリーにあったスピルバーグ・トムクルーズの「宇宙戦争」War of the Worlds の予告編だ。なかなか怖いぞ。

Posted by 秋山東一 @ February 13, 2005 07:42 AM
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