坊(ぼん)さんが屁(へ)をこいた | [ Computer , THINK ] |
子供の遊びの「だるまさんがころんだ」は、関西では「ぼんさんがへをこいた」だそうだ、他にも「いんどじんのくろんぼ」とか「いんであんのふんどし」とか人種差別じゃないのというようなものやら、いろいろあるようだが、この遊びの話しではない。
ずいぶん昔だが、これをハイパーテキストにした(何かのコンペティションだったか)というのを面白く読んだのを思いだしたからなのだ。概ねこんな感じであった。
●坊さんが屁をこいた。
●出家して仏門に帰した人が腸の内容物の発酵によって発生したガスをはばかりもなく人前でした。
●家を出て 仏の所説の法門に帰したサル目(霊長類)ヒト科の動物が消化管の一部の内容物の細菌などの微生物が有機化合物を分解してアルコール・有機酸・炭酸ガスなどを生ずる過程によって発生した気体をはばかりもなく人前でした。。
●同じ家に住む人々の集合体..................................
[ハイパーテキスト Hyper text ]
コンピュータを利用した文書システムの一つ。文書の任意の場所に、他の文書の位置情報(ハイパーリンク)を埋めこみ、複数の文書を相互に連結できる仕組みのこと。 専用の閲覧ソフトウェアを使って文書を表示すると、リンクをたどって次々と文書を表示することができる。リンク機能を使って静止画や動画、音声、音楽など、様々な情報を一つの文書の中に埋めこむことができるシステムもある。 ハイパーテキストを応用した製品としてはApple社のHyperCardなどがある。インターネットを通じて構築されている世界規模の巨大な文書システムであるWWWもハイパーテキストの一つである。
今、こんなふうにブログにエントリーのに、たくさんのリンクしながら記述する。これって、自然にできたものでもないし、昔からあるものではない。全て先人達の作り出したものだ。ハイパーテキストの先達たる HyperCard が登場した時、容易なプログラミングでソフトウェアが構築しうるというオーサリングシステムであったが、今、WWW も検索ソフトの進化と、ブログ blog の登場によって、ハイパーテキスト本来の概念を現実化させつつあるような気がする。
ハイパーテキスト Hyper text は、1965年、テッド・ネルソンによって提言された、テキストを超えた(Hyper)という意味で、ハイパーテキスト Hyper text と名付けられた。まだ、パーソナル・コンピュータの出現以前、インターネットも存在しない時代にその概念を作り出した。そして、未完のプロジェクト、ザナドゥを作り続けているのだ。
私にとって、テッド・ネルソンといえば彼の1974年の「コンピュータ・リブ」だ。それはパーソナル・コンピュータが一つの革命であることを教えてくれたのだ。
学は真似る。理解はリンク。
Posted by: S.Igarashi @ September 27, 2004 08:55 AM「だるまさんがころんだ」という言葉はこどものころに植えつけられたものだから、それがなにを意味するかなど考えたことがなく、「ぼんさんが屁をこいた」ときいて意味がわかりました。(●禅、禅、尻ませんでした)
ハイパーカードの概念というのはやはりすてきなことなんだなと、Macがなおさらいとおしくなると同時に、「だるまさんがころんだ」と「ぼんさんが屁をこいた」の言いたいことが、クリックひとつもせず瞬時に理解できる人間の脳のしかけにも、改めて感心。
このエントリーからも、リンクをたどりはじめましたが、続けると生涯をついやすことになりそうです。してみると、人間の脳の能力は、情報の処理速度や容量ではなくてリンクに、それも早さよりもリンクの仕方の自在さにあるんだと実感しました。
ハイパーカードはすごいが、人間の脳はもっとすごい。ハイパーカードは人間の脳が考えたんだから当たり前か。
viva Mac! viva human link!