040731

小諸式.....

Architecture , BARRACK finder

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7月31日、今、長野県小諸にいる。

相生町「こもろ情報ひろば」の事務所の回線をお借りして、このブログの更新をしている。

昨日は「NPO法人こもろ情報ひろば」の平成16年度通常総会があり、それに出席した。
一泊した今日は、理事長の木島和郎さんと理事の川口泰明さんと小諸市街を散策しているのだ。

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1年半ぶりくらいの小諸だが、このブログのエントリー「小諸のアースキン」にレポートした、北国街道本町の瓦葺きの町屋の屋根を彩っていたトップライト・明り取りはほぼ全滅していた。そこにあるのは観光客に媚びた「町並み保存」の姿である。あのトップライト群は、そんな思惑のなかで姿を消したのであろう。

あの町屋の住民による住民のためのデザインであった「トップライト」は、建築史的にも消し去られようとしている。あのトップライト群は、時間と共に変化していく建物、街、都市のダイナミズムの証であったように思えるが、今、街が変っていったのは、商いの上での形、ディズニーランドに近い嘘の世界だ。

なんといわれようと、僕は「小諸のトップライト」の存在を記録しておこうと考えた。やはりここは、誰にでも分かる名称を与えねばならない、「小諸式天窓」でどうだ。

そして、まだ、こんなものを発見した。
二個の「小諸式天窓」がある。縦型と平形、そしてこの奇妙な煙突だ。

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時間不足で写真だけ、もうちょっと調べてみたいと考えている。

Posted by @ July 31, 2004 01:24 PM
Comments

坂口安吾の、確か堕落論の日本文化私観とか言うのに、敗戦後の我が国のバラックについての熱情が語られていたのを、突然に思い出した。必要から美が生まれると言う文脈の中でだが。

Posted by: 川口泰明 @ August 1, 2004 11:56 PM