Mercedes-Benz W125 | [ Car , TOYS ] |
アンディ・ウォーホールのポスターで有名なこのレーシングカーはメルセデスベンツW125という。1937年グランプリレースで活躍した。
アンディ・ウォーホールの手にかかると、全ての物が神性を帯びてくるような気がするが、まさしくW125は、神話となったレーシングカーという機械なのだ。
1937年はその「神話」の生まれた年だ。
このメルセデスベンツW125は、レーシングカーとして最高の技術的成果を示したのだ。
W125は、5660ccの直列8気筒エンジンにスーパーチャージャーを備えて600馬力を発生し、直線コースでは318km/hをマークした。
この年、名ドライバー、Rudolf Caracciola ルドルフ・カラチオラと共にチャンピオンとなったのだ。
1930年代後半、第二次世界大戦勃発間際のヨーロッパでレーシングカーによるグランプリレース(GPと略)が盛んで、多くの人々を魅了していた。
1934年からレーシングカーの規定は最大重量750kg、エンジン無制限に改まり、それを機にドイツのメルセデスベンツとアウトウニオンがナチス政権のヒトラーの後援の元に、GP参戦を決めた。
それまではフランスの青いブガッティやイタリアの赤いアルファロメオやマセラーティがGPの主役だったのだが、銀色のドイツ製マシンの登場によって、GP界はたちまちドイツ勢の圧倒的優勢という状況に一変してしまったのだ。
Grand Prix History
THE GOLDEN ERA OF GP RACING
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そのメルセデスベンツW125の1/18のモデルを手に入れた。
精密な出来で、ワイヤホィールのスポーク、エンジンのワイアリング、針金製のグリルに至るディテールまで再現されている。特に塗装が美しく、ミュージアムモデルと言われても納得してしまうくらいだ。
ダイキャストの本体、プラスチック部品の使用、中国での大量生産となると、このようなミュージアムモデルに近いモデルが手に入れることができるようになる。今の時代というものを感じさせられた。
Posted by mine @ April 16, 2004 01:25 PMask さん、どうもです。
おっしゃる通りですね。あの頃のグランプリドライバーは、とんでもない人達だったんでありましょう。
最近、テレビで Auto Union Type D がオークションに出ると話が報道されていましたが、3億円以上とか......きれいな車でありました。
自分はこの頃のレースにおいて車の性能よりもレーサーのほうがすごいと思います。
1/18でも十分分かるのですが、バイク、果てや自転車に付けそうな細々しいタイヤ、300キロ以上のスピードを出すのにも関わらず頼りないガラスで守られる運転席、オートユニオンに至ってはミッドシップ、つまり後輪にかかる重量比はハンパではないと思います。
その時代に安全装置なんて無いですし、今の安全となったF1レースのレーサーと比べれば、乗った人がどれだけ偉人か分かると思います。
このような車達はどれだけの人を死に追いやったのでしょうか…?
ディスカバリーチャンネルの「マニア達の車、レーサーの愛車」でオートユニオンCタイプの紹介がありました、そこで見るかぎり、最強であり最凶、こんな車があるとは信じられないです。
この頃のレーシングカーを葉巻型なんて云います。
葉巻型という紡錘形に4個の車輪をつけたという形ですが、最近のF1レーシングカーって、着る物「衣服」というような形に思えます。そんな設計手法があるような気がします。