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戦艦ゲーム

TOYS

紙と鉛筆だけで二人で遊べる「戦艦ゲーム」(もしかすると「海戦ゲーム」と呼んでいたかも知れない)なんて覚えていますか。

僕の高校生時代に遊んでいたこのゲーム「戦艦ゲーム」は、その後の僕をコンピュータに夢中にさせる一因でもありました。このゲームをプログラミングしようなんて考えているうちに、コンピュータの進化はそんな素朴な考えを凌駕してしまったような気がします。

もう一度遊んでみようと考えました。

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●概要

2人用ゲーム、必要な物、紙と鉛筆。

紙の上に、対戦者各々5×5のグリッドを描き、縦に12345、横にABCDEと描き加える。一つ一つの舛を1A,3Cのように呼ぶ。
対戦者各々は、戦艦、巡洋艦、潜水艦各1隻ずつをその5×5の25個の升に配置する。それらの各艦は、その5×5のグリッドの海域を自由に航行し砲撃することができる。双方、自分の艦の配置を秘して、順番に自分の番に砲撃あるいは艦の移動を行う。又、対戦者は敵の砲撃に際して所定の答えを答える。その応答を通じて徐々に敵艦の位置を推理し、敵全艦を沈没させたほうが勝利をおさめる。

●ルール

各艦は自艦の周囲の8舛を砲撃することができる。
各艦は自艦の前後左右に航行することができる。
各艦の能力
1.  戦艦は、航行能力は1駒以内、砲撃能力は3発以内、防御能力は3発
2. 巡洋艦は、航行能力は2駒以内、砲撃能力は2発以内、防御能力は2発
3. 潜水艦は、航行能力は3駒以内、砲撃能力は1発以内、防御能力は1発
1)航行
各艦は各々の航行能力内の数を航行することができる。
2)砲
各艦は1回毎に各々の砲撃能力内の数を砲撃することができる。
3)損害
各艦は各々の防御能力の範囲内で航行・砲撃をなしえる。命中弾は一回毎に加算される。
戦艦は命中弾3発で沈没、巡洋艦は命中弾2発で沈没、潜水艦は命中弾1発で沈没。
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対戦は先攻者から開始する。自分の回で、自艦一艦が砲撃あるいは航行のどちらかが可能である。
砲撃の場合、「1Aに1発」「3Cに2発」というように宣言する。
それに対して対戦者はその舛に自艦がいた場合、防御能力内であれば「命中」防御能力以上であれば「沈没」と回答する。
その舛の周辺、8舛に自艦があった場合「水しぶき」と回答し、自艦がない場合は「なんでもない」と回答する。ただし潜水艦は「沈没」意外は「なんでもない」(潜水艦には水しぶきはかからない)と答える。
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航行の場合、「巡洋艦、上」「潜水艦 右」と宣言する。各艦は各々の能力以内で航行しえるが、航行は直線とし折曲るのは許されない。又、もちろん5×5のグリッド内に限られる。

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こんな風に、相手の全ての艦を全滅させるまでゲームは続く。

では、紙と鉛筆、そして相手を用意して遊んでみよう。
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たしか、僕にとっては高校1年(1958年)の時、西高にいっていた友人の伊藤鉄郎君に、このゲームを教しえてもらったと記憶している。そして立高の1年C組で広瀬弘二君に教えて大いに遊んだ。

1962年、芸大の建築科入学後、何かの機会に同級生の大行征君もこのゲームで遊んだことがあることを知り、3年生(1964年)の古美術研究旅行の奈良の宿舎で夢中になったことがある。いろいろと大行と一緒に改良を加えて、単純だがなかなか遊べるゲームに仕立てた。

この経過からも分かるように、僕等世代の少年時代、皆遊んだことがあるゲームなのかも知れないのである。

Posted by mine @ January 31, 2004 06:09 AM
Comments

yuki さん、はじめまして、こんにちは。
コメントありがとうございます。このように戦艦ゲーム....、あるいは海戦ゲーム.......いろんな時代の、いろんな人の記憶、そんな世界が今でもあるということがすばらしい事であると思っています。

Posted by: 秋山東一 @ September 25, 2008 09:31 PM

 初めまして。
あるアニメを観賞しておりましたら、その中で小学生が「b5に砲撃~バンブル」…と二人でなにやら対戦。
ん?何か聞いた事あるけどなんだったっけかなぁ…。
翌日の仕事中に突然思い出しました。
戦艦ゲームですよ。私は高校時代に物理の教員に教えて貰いクラスメートと夢中で遊びました。
バンブル・ニアピンなどと横文字では無く、水しぶき・なんでもないと言った感じでしたけど。
そのアニメの中では機雷やミグなんて難しい事も色々言っていまして、ふと「戦艦ゲーム」で検索したところこのブログへたどり着きました。
たんなる通りすがりですが、あまりの懐かしさに一言コメントさせていただきました。

Posted by: yuki @ September 25, 2008 12:04 PM

XR海苔さん、はじめまして、こんにちは。
お喜びいただいて、うれしく思います。こんなエントリーがあったことをすっかり忘れていたほどだったので、お読みいただいて、少年時代を思い起こされたとのこと、自分のことのようにうれしいのです。
よろしくお願いいたします。

Posted by: 秋山東一 @ March 23, 2008 11:36 PM

 久々に,なつかしい思いで拝見しました。このサイトを見つけた時に,思わず満面の笑顔になりました。昔,小学生か中学生の時(1965~1970年頃?)だったと思うんですが夢中になって遊んだ思い出があります。本当に楽しかった(^^♪

 本当に楽しかったので,以前にもどんなルールだったのかと思い出そうとしたことがあったんですが,詳しいところまではどうしても思い出せませんでした。
 今回ルールを読んで「あーそうだった。そうだった。」と,手をたたいて喜びました。表現は若干違うところはあるんですが,ほぼ同じです。巡洋艦ではなくて駆逐艦でした。斜めに移動できなかったかなあ?結構,頭を使うゲームでしたね。
 この遊びが忘れられなくて,PS2の潜水艦ゲームを探したこともありました。でも,昔遊んだような面白さ(感動?)は無かったですね。面白いゲームがあったら,是非どなたか教えて下さい。

 また若干違いますが,外遊びで「くちく(駆逐)」という帽子のかぶり方(前・横・後ろ)で区別をした鬼ごっこのような遊びもあったんですが,これのルールも忘れてしまいました。年をいくとだめですねえ。純粋な遊びまでも忘れてしまいします。こどもの頃の昔遊びのサイトないですかねえ。

Posted by: XR海苔 @ March 22, 2008 11:45 AM

ROMしてました大行です

十日ほど前、秋山氏から「おい!戦艦ゲームやったよな! 憶えてるだろ!」(いやもっとやさしく語りかけてくれました)と電話。秋山氏から、「このルールで間違いないよな!」と(いやとても優しいお言葉でした)問い合わされ、私「違いない!違いない!」。

二人でゲームの規則を何度か練り直すときに、戦艦・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦などの性能・機能評価、海域グリッドは7つまで広げてみたこともあったような。最終的に5グリッド・3艦種がオモシロイ!だったかな?

よろしければ、その推移をご紹介いただければと・・・

Posted by: 大行征 @ February 2, 2004 11:22 AM