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家族って

BOOKS

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家族って

著者: しまお まほ


ISBN: 978-4309029504
出版: 河出書房新社

価格: 1,892-円(税込)


コロナ、コロナする前、2019年の11月に三軒茶屋キャロットタワーで、本書の題名と同じ「家族って」と題するしまおまほの展覧会が開かれた。

しまおまほは、祖父母が島尾敏雄・ミホであり、父母が写真家の島尾伸三・潮田登久子であることが前提であるように語られる。

しかし、今、彼女に息子がおり、二人で住み、保育園に彼を自転車(非電動の……)で迎えにいっている。

そんな変化を、彼女はそれを報告したくて、展覧会という形で今までの家族の形の全てを総括したかったんだろうな。もう、祖父母からも父母からも離れて自分が、自分たちがいることを……。

彼女の周りの人々と生活、あいかわらずの鋭い観察と表現、母になった彼女だが、何も変わらずにいるのだ。

……彼女はロス在の二男Yohと嫁Iの友人なのだ。


目 次

第一章 家族って

   母になる私に
   かた焼きそばの春
   おじいちゃんの節分
   名瀬で一番古い家
   家族旅行
   気をつけなさい
   青いおうち
   卒業前に
   暗闇がこわい
   そば
   鬼のいる公園
   サザエさんの日常
   マヤとバドミントン
   チンピラの夜
   『とうさん おはなし して』を読む
   ワコさんのタルト
   小宇宙/マンマー

第二章 そして、彼らと

   ノンちゃんのお父さん
   カツマタさんのファッション
   20歳の旅
   おマセなエッちゃん
   14歳の選挙
   フクザツ
   真っ赤な口紅の女
   背中の文字
   明大前
   本屋のある銭湯
   Tさんの家

第三章 家族って、再び

   豪徳寺を離れて
   家族って
   初対面の相手には
   ピクニック
   鹿児島へ
   ケーキの一件
   歩く息子と

第四章 あの日、あの街

   思うままに
   Kさんからの便り
   小さな生き物と
   京都で買った包丁
   冬の寒さ
   夢と現実の仙川
   三軒茶屋、アムス西武
   二子玉川園
   世田谷八幡宮のお祭り
   渋谷
   加計呂麻日記
   あの日の贈り物
   ばんちゃん、歩く。
   春とコマ回し

   あとがき


追記 210412

本書の「明大前」なる文に男友だちAとして二男Yoh登場、その父親として私が登場だ。ちょっと粉飾はあるが、登場する洋食屋はハッスルだ。

2016年、博美さんが亡くなった年の12月、17日土曜日に二男Yohとまほさんと分倍河原で会った時の話だ。
その時、いただいた手袋……、今もある。


Posted by 秋山東一 @ April 12, 2021 10:08 AM | TrackBack (0)
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