RINKEN / Model House +R | [ BeV Standard ] |
リンケン田村さんとの唯一の仕事は、益田のモデルハウス+Rだった。
リンケンの設計施工ということで、私は基本計画を担当した。
2009年4月15日に、長崎から陸路、益田に入り田村さんに敷地をご案内いただいた。
その五ヶ月後の9月17日、このエスキースに基づいた模型を広島から車で届ける。
写真は2010年3月16日、空路益田に入り現場、そこで細部を詰めた時の写真だ。
田村さんが「Wの悲劇」とか「Mの喜劇」と自嘲的に呼んでおられた敷地、国道の拡幅にともなって残った土地、南側道路によってMあるいはW形の不定形の土地だ。
必要な施設は、小さなモデルハウスと他用途な集会室だ。
平屋フラットルーフの集会室を道路に平行なラインとし、片流れのOMソーラーの屋根二階建てのモデルハウスとを組み合わせたものだ。
モデルハウス二階からは道路側眺望が利く、小さなバルコンを設けた。
私にとっては、今もって実践している方法だ。
もう、10年以上経過……、モデルハウスはその役割を終え、住い手のいる住宅に……。
これを一緒に作った田村さんは逝ってしまったが、私にとっては大事な仕事として記憶に留めている。