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秋山設計道場2019@横須賀

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dojo19-7_101.jpgNIKKEI ARCHITECTURE 1978/10/02

秋山設計道場2019の第6回目、112回目の道場は横須賀の北村建築工房をホスト工務店として行われた。

7月30日午後1時の集合先は鎌倉駅東口……、北村工務店は横須賀市の追浜所在だが、仕事のメインは鎌倉・逗子地区の住宅……、ある意味、高級住宅地区なのだ。

まずは、由比ヶ浜に向うメインストリート若宮大路を歩いてレンタカー屋に向ったのだ。

その途次、今もって、あるかないか……と思っていた、大昔の私の仕事、1978年の「鎌倉の家(日経アーキテクチュア/1978年10月2日号所収)」があるのを発見した。

渋谷さんの家……、永年住んでおられたのだが、今は貸家でどなたかがお住いだ。

そこで道場生諸君と記念写真だったのだ。(写真は鈴木さんのFBより借用)

その後、駅近くの小町……、課題敷地を視察した。

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北村建築工房、北村佳巳氏はもくよう連のメンバーとして昔から存じ上げているのだが、親しくお会いするのも、作品を拝見するのも初めてという関係だ。

作品は実にこなれた大人の作風……というべきか、鎌倉・葉山の高級住宅地に受け入れられるのはむべなるかな……。

アイランドプロファイルも多用され、私めの持論「窓が8割」を地で行く姿に共感を持った。

・ ・ ・ ・ ・

課題は鎌倉駅近くの古くからの鎌倉らしい住宅地、小町……、三人家族の小さな家だ。

いつもの即日設計……、沢山の与条件をかいくぐって、一つの解答を三時間で提示する。

こういう時、いつも思うのだが、希望条件と敷地固有の条件……、その一つ一つへの対応は、一つの原則を持った流れの上に……、構築していくのか筋だと考えている。


最後に北村さんの実現案が発表され、大変に興味深いものであった。

設計道場での即日設計というものとの差異が際立っていて面白く感じた。即日設計のコンセプチュアルな操作が抽象絵画とすれば、現実は具象絵画……、施主と格闘技、……力技のように思えた。

どちらが良いとか優れているとかいう物ではなく、同じ課題でありながら、……その役割、目的が違う、というものだ。


追記 190802

0.今回、2019年の6回目なのだが、7月開催であるからと記した。
1. 今回初めて、絵面上、北を下にして描いてみた。いつも北上を道場生に強制してきたが、敷地の初印象、道路からの景色を重視……。
  吉村事務所の住宅図面の伝統……、ということだ。
2.最近、フォルクスハウスを思い出しながら、その発展形を意識しながら考えている。
  これは609……、そして下屋だ。
3.最初からの条件、2階リビング……、北と南で性格の違うリビング、特に北側の居間空間を意識している。
  又、南側、厨房と食堂を明るく日当りのよい、外部デッキ近いものとしている。
4.「一つの原則を持った流れの上に……」は、周辺の状況以前に、己の原則として南側に距離をとる……、それはいつも意識的にやっていることだ。
5.廊下の一部のような子供部屋……、これは昔泊まったスペインの宿舎、再現したいと思っているのだ。


Posted by 秋山東一 @ August 1, 2019 11:51 PM | TrackBack (0)
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