DOJO16-2@Yamaguchi/課題 | [ Be-h@us , BeV Standard , OM/VOLKS HAUS ] |
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COSMO NET の秋山設計道場2016も今までの設計道場と同じ……、道場のメインである設計課題の敷地を視察するのは第一日目の重要な行事だ。
2月23日午後1時に新幹線・新山口駅に集合した道場生ご一行は、今回のホスト工務店である原工務店スタッフの案内で、まずは設計課題敷地にやってきたのだ。
新山口駅、昔の「小郡駅」から程なく、青龍山浄福寺近くの田園風景の中にそれはあった。
東側道路のコンクリート擁壁の真ん中の斜路からアクセスだが、一度敷地内に入ってから方向転換やらしなくてはならないから、それなりに大きな面積が車用に必要となる。
敷地に立てば南面に山陽本線が延び、遠くに国道2号小郡道路が臨める。
「敷地条件」は「農地転用」という条件はあるが、格段難しいことはなさそうだ。
「設計条件」……若い夫婦の住宅、子供はまだいない。
特別な要望というものはないが、寝室が一階に……、書斎としての離れ……、この二つがスペシャルなところかな。
ご本人もこの場で挑戦……、大いに楽しみである。
606ベースに下屋で構成された平面計画はすてきだ。南側に寝室を出してL字形に、……デッキの端に離れを配置し、半分コートハウスっぽくプライバシーを守る……、巧みだ。
南面の寝室の下屋、大きな開口部部分が606ベースに接続するずらし方も納得だ。
そして、最大の評価はシステマテックに構成され展開力のある計画であることだ。
VOLKS N の1.5階の考え方を継承していることなのだ。
まずは、ベース606の北側を整理する。現状、構造的にも壁体がバラバラなのを整える。
3㎡程の下屋部分を北側でなく西側に出す。玄関土間から一直線にユーティリティーと収納を作り出す。廊下状で無駄だったスペースが無くなる。
これによって南面の寝室の収納は小さくなり奥行き4として、床面積も小さくなる。
本体建物の軸線と別の車・駐車場の軸線に沿って「離れ」を配置し、敷地全体と整合性を作り出す。
今回、寝室を南に、離れ南に……という石橋氏の構想に完敗である。