Be-frame | [ Architecture , Be-h@us , BeV Standard , TOOLS ] |
昔、1975年あたりのことだが、独立したばかりの自分にとって製図板をのせるテーブル、製図台は何はなくとも一番大事な設いであったのだ。
合板で作った箱の上に厚めの合板をのせるのが一般的だったのだが、その為の脚をいろいろ考えていたのだ。
大工が現場で使う Sawhorse があればいいのだが、その頃、その為の金物はどこにもなかったなぁ。
その頃、両親の家で使っていたイタリア・モビリア製のテーブルの脚がカッコいいのでそれと同じような物を作ってみたのだ。
それが左の写真のやつだ。このような脚のいいところは、二脚あれば、上にのせる板さえあれば製図台でも食卓でも事務机、番強机にでもなることなのだ。
それに、床に接する部分が点ではなく線なので床を傷めることがない。
ブログ BeV Standard に「テーブル脚/スティール・フレーム」というエントリーに、仕様等は詳しく書いてあるが、あまり人目に付かず……、作ってみた人は少ないようだ。
昨年、こいつを流行らせようと考え、同時進行の三つの仕事の食卓に、この脚を制作するよう提案……、三者三様にでき上がったのだ。
さて……、この際、この脚に名前を付けてみよう。一応、Be-frame ってのはどうだ。
浜松、浜名湖畔のOMソーラー本社「地球の卵」の敷地内にあるOM建築工房のモデル VOLKS N には、当方のオリジナルを送った。
二本一組で結構がさばるのだが、宅急便で1,400-円で、意外に安かった。
野晒しになっていたので錆が進んでいたが、再塗装し現役復帰だ。二つ送ったが、一本のみ使用……、片方は板材での構成だ。
床に接している部分に保護の為のプラスチック材が付いているが、まぁ、いらないと思う。
この脚の設計の優れたところは、床を傷めない様に線で接触しているところだ。
北海道伊達市、小松建設のモデルハウス VOLKS Nn だ。
当方のラフなスケッチに基づいて、設計スタッフの富田氏の図面による。正確なスーパー楕円1500mm×1000mmの天板だが、この脚には小さい……というか、その為の脚は考えなければ……というところだ。
浜松、入政建築のモデルハウス Sukura のテーブルは2400mm×1000mmで、この脚には適当な大きさだ。
10mm径のスティール棒だけで構成、ブレース部分は細い方がメリハリがついていいかも知れない。