わたしは生きていける | [ BOOKS , Cinema ] |
児童書というと大いに違い……、高校生以上が対象という物なのだが、面白そうだと思って手にとると、この手の本によくぶつかるのだ。
今、上映中の同名の映画「わたしは生きていける」の原作本なのだが、映画を見る前に原作を読んでしまったのだ。
しかし、本書は既に絶版……、とはこれいかに……なのだが、非常に面白かった。一気呵成に読了した。
ニューヨークから単身イギリスにやってきたデイジー(シアーシャ・ローナン)。生まれたときに母親を亡くした彼女は、見知らぬ3人の従兄弟とひと夏を過ごすため、この異国の地を訪れた。複雑な家庭環境で育ったせいで、極端に自意識が強く反抗的なデイジーだったが、人なつこく純真な従兄弟たちと過ごす生活は、そんな彼女の頑なな心を少しずつ溶かしていく。そして、彼女は長兄エディ(ジョージ・マッケイ)との間で初めての恋に落ちた…。そんなある日、ロンドンでテロリストによる核爆発が発生。第三次世界大戦勃発に伴う戒厳令がしかれるなか、デイジーたちは突如現れた軍に拘束され、離ればなれにされてしまう。軍の管理下に連れて来られたデイジーは、エディとの再会の約束を胸に秘め施設を脱出。いくつもの極限の試練が待ち受ける荒廃した世界に身を投じていくのだった。