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MECCANO No.6 Manual

MECCANO

MECCANO6_instruction_0.jpgMECCANO メカノ・セット、No.1 から No.10 まで、お手本というべき見本、それを組立てる図解説明書が付属している。

このマニュアルは、1970年から1978年にかけての Blue / Yellow / Zinc の時代のものだ。

最上位セットである No.10 では、それ専用のリーフレットが用意されているが、初心者用の No.1 を除いた、No.2 から No.9 までは、MECCANO メカノという汎用性のある部品群であることを示す一貫したマニュアルが作られている。下位コンパチ……、上位のセットには下位のマニュアル全てが付属している。

これは、MECCANO No.6 に付属していた「No.5/6 マニュアル」である。

MECCANO6_instruction_24.jpgNo.5 で製作可能な18点、Car Ferry , Swing Bridge, Cargo Crane 等々の仕掛け、No.6 用も同じく18点だ。

これは 6.5. Trench Digger の2頁にわたる図解だ。文章はなく、絵と部品番号と数量の表だけである。

絵の中にある BC1 とあるのは Basic Construction 1 の略で、ナットを二重にしてロックする事を指示している。
この Basic Construction は 1 から 14 まであり、基本的なメカノ部品の使い方が説明されているのだが、No.2/3/4 マニュアルの冒頭に9カ国語で説明されている。

MECCANO6_instruction_25.jpgこの時代以前のマニュアルは、モノクロの完成写真と図解だったものが、全てカラーの図解になった時代のものだ。

最近の図解は CG を使ったものが主流だが、このような手描きのテクニカルイラストレーションはすてきだ。

MECCANO メカノの実物を初めて見た方々が驚くのは、その大きさだ。こんなに大きいとは思っていなかったと……おっしゃる。

それは、そのモジュール、規格である穴の間隔が 1/2吋 (12.7mm) にあるからなのだ。
LEGO レゴの規格は、あのポッチ間隔 8mm にあるとすれば、同じメカニズムを設計したとしても5割増し……、1.5倍の大きさになるのだ。

この簡単な Trench Digger 溝堀機械のモデルでも長さ200mm、高さ400mm程にもなるのだ。


追記 140105

メカノの大箱 MECCANO Outfit No.10 本体をお送りいただく以前に、所有者RS氏より。それに付属していたマニュアルをお送りいただいていた。
MECCANO No.10 は、私の 10 より古い「1964-1970 Black/Yellow/Silver」であった。内容からして、本体中味の仕様が変わった直後の1965年あたりの物ではないかと推定している。

マニュアル自体は「1958-1964 Final Red and Green」時代のものであった。
「0-1 マニュアル」「4/5/6 マニュアル」「7-8 マニュアル」、そして「SPECIAL MODEL LEAFLETS」として、9.1 から 9.10 の10枚の No.9 でできるモデルの組立説明書であった。

全てモノクロ、完成写真と図解というものである。



Posted by 秋山東一 @ January 5, 2014 12:05 AM
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