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ERECTOR Special Edition / crane 改2

MECCANO

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ばらしかけのまま放置してあった ERECTOR のクレーンを箱から出してみた。

ERECTOR Special Edition なるものだが、2002年に「メカノ誕生100周年記念」として登場、2006年にコストコでゲットしたものだ。組立てて改造して……楽しんだものなのだ。

完全にばらしてしまおうかどうか……と迷ったのだが、もう一度組立ててみるか……という気になった。

となると、又、変えてみようかという気になるのだ。たまたま、もう一度主要なメカニズム部分を組立てる必要があったから、「ERECTOR Special Edition / crane 改」から、改2としてレベルアップ、モーター取付部を進化させることができた。

同じ部品でも使い方を変えるだけで、当然最初からそうなっているもんだという顔をしている。

ERECTOR エレクターと MECCANO メカノは同じ物である。ERECTOR は米国向けの名称で、MECCANO のロゴが付いたものでも ERECTOR と呼ばれている。

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しかし、この小型のクレーンは優れている。

金属製であったクラシカルな MECCANO の時代から、徐々にプラスチック製の部品が増えて、良き時代の重厚長大から、軽薄短小の時代への変化はやもうえないのかも知れない。

しかし、この「メカノ誕生100周年記念」モデルで最後の踏ん張りを見せてくれたのだ。

プラスチック時代でもこれだけ出来る、かえって良い点もあるのだ……、というモデルがこのクレーンではないかと思うのだ。

複雑なメカニズムをギヤで作り出そうとすると、どうしても大きく重くなってしまう。

そのギヤを排して、プラスチック製とゴム製のプリーとゴム輪による可動部分、三角断面(おにぎり形)シャフトと軟質プラスチックリングによる固定、プラスチック製パイプをローラーベアリングとして使用、それらの可動用部品と在来のスティール部材の組合せで出来ているのだ。

クラシック・メカノの時代の特長であるメカニズムの再現をそれらでやってのけたのだ。

単一の動力源からの回転を切り替えて複数の動きを作りだし、クレーンで必須のスムーズなターレット回転、そして、二つの滑車装置の再現がそれなのだ。


その後の MECCANO メカノはどんどん劣化しているようにしか思えない。今もって、このセット以上のものを出していない。

それは、日本では手に入らない。しかし、セットの名称は変わっているが、米国の amazon.com では今もって販売されているのだ。このクレーンが優れている証左なのである。
 ● Amazon.com: Erector Super Construction Set - 25 Models - 640+ Parts: Toys & Games


Posted by 秋山東一 @ September 23, 2013 09:59 PM
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