建 築 講 座・全 10 巻 | [ Architecture , BOOKS ] |
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ずずぼけたA5判のペーパーバックの3冊の本だが、彰国社から、1955(昭和30)年頃から順次刊行された「建築講座・全10巻」の内の3冊、1製図、5歴史、6計画である。
その頃の工業高校建築科の学生を対象に学習参考書として編纂されたものだ。
1製図・2構法・3力学・4構造・5歴史・6計画・7設備・8材料・9施工・10法規・11鉄骨木造、全10巻の構想に「11鉄骨木造」を追加して11巻になったと思われる。私は、そのシリーズの中で興味ある3冊を手に入れたのである。
建築講座編集委員会として編纂されたものだが、全て早稲田系の先生方によるものだ。
監修/内藤多仲・木村幸一郎・田辺 泰、編集委員/古藤田喜久雄・穂積信夫・渡辺保忠、装幀/菊竹清訓・穂積信夫……の諸先生方によるものだ。
私は早稲田の先生方に疎いので分からないが、私と同世代の早稲田の方々には大いに親しい顔ぶれと思う。
ちなみに、「5歴史」は渡辺保仲・加藤角一、「6計画」は青木安正・穂積信夫・菊竹清訓という……皆さんの若い頃の仕事だ。
もちろん、製図とは何か……、必要な用具とは……、図面の実際……、基本的な図法……という順序なのだが、図面実例として使われているのが若き菊竹清訓の住宅、1958年竣工の井上邸なる平屋の小住宅なのだ。全図面がそこにある(……と思う)。
高校二年の頃、建築の学校にいこうとした時、この3冊の書籍を買い求めた。特に受験に役立つというわけではないのだが、よく読んでいた。まぁ、強制的に勉強させられるわけではないから、実に面白く身に付いたのであった。
したがって、パースを制作することは、既に習熟していたのである。
……まぁ、その後の進化には疑問を持たれているのではあるが……。
成岡茂さん、こんな辺境のブログにまで、お出でくださり恐縮至極であります。
まぁ、……早く実際の勉強をしたくてしたくてうずうずしていたのは事実なのです。本書に出会えたのは幸いでした。
高校の時から、建築の基本ができていたんですね。
素晴らしい! それにしても、建築の基本シリーズがあり、それを勉強できたのは、幸せでしたね(^_−)−☆