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DOMA秋岡芳夫展/図録

Art/Design , BOOKS , Event

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目黒区美術館で開催中の「DOMA秋岡芳夫展 モノへの思想と関係のデザイン」に行ってきた。

彼の多岐にわたる活動の全貌を展示するというすばらしい展覧会であった。

入った途端、彼が作った竹トンボの量で圧倒され、彼のコレクションである大工道具の量……、その一つ一つのシリアル番号にも圧倒された。私は彼について何も知らない……と思い知らさせられたのだ。

私が知っていた秋岡芳夫の世界をひっくり返されるくらい……の驚き……、であった。私にとっての秋岡芳夫は工芸的な意味合いの強いデザイナーというくらいのものであったのだ。

工業デザインの先駆けとしての存在、又、それ以前の子供向けの童画、絵本、玩具の世界……、絵は上手だし……、私の考えていた秋岡とはまったく異なる存在であるのだ。

まだ未知なる秋岡芳夫、彼に会う……、DOMA秋岡芳夫展は今月25日までだ。行っていない方は急がねば……。


目次
           ごあいさつ

           山下三郎  遊・学の人生デザイン
           山中俊治  秋岡の手の中にあった小宇宙
           向井周太郎 戦後日本のデザインと秋岡芳夫
                  デザインの内発的発展へ向けて


図 版 構 成     索引年表

         Ⅰ 子どものための大人
         Ⅱ 工業デザインの時代ーKAKデザイングループ
         Ⅲ 消費者から愛用者へー作り手と使い手を結ぶ、生活への提案
         Ⅳ 地域と社会ー裏作工作のすすめ
         Ⅴ 道具考ーモノの図書館構想
         Ⅵ 嗜好と思考のトレーニング


           秋岡 陽    秋岡芳夫の創り方
                    余は如何に秋岡芳夫になりし乎
           臼井新太郎   秋岡芳夫とKAKデザイングループ
           小畑廣永    FD中小企業デザイン機構初事業から104会議室
                    実業としての工業デザインの基礎作業を果たして、
                    ことばをそえた工業デザインへの展開への移動を試みる秋岡芳夫
           時松辰夫    秋岡さんが地域社会に残したもの
           山口泰子    秋岡芳夫とモノ・モノのことー沢山の種を
           舛岡和夫    秋岡芳夫と第三生産技術研究室
           降旗千賀子   紐とかれた箱


           秋岡芳夫 略年譜
           主要文献ー秋岡芳夫とその活動に関して
           出品目録

KAKデザイングループの三人のメンバー、KAK なる名称は三人の頭文字からきている。
向かって左から、河潤之介、秋岡芳夫、金子至のお三方だ。もちろん、額の立派な河潤之介氏は建築家・河浩介氏のご父君であらせられる。

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大部分の人にとって、秋岡芳夫はこの「座れる椅子」のデザイナーとして有名である。

図録の紹介の一枚として、この頁が相応しいかどうかと思ったが、敢えてこの頁にした。図録は全220頁、この椅子の頁はこの見開きのみ……、彼の活躍は、広くて大きいのだ。

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佐渡の栗田さんは、竹トンボでつながる秋岡芳夫と佐渡……を書かれている。

 ● CHRONOFILE: DOMA秋岡芳夫展

BLOWIN' IN THE WIND の shin さんもご覧になったようだ。

 ● BLOWIN' IN THE WIND : 驚きの秋岡芳夫展


Posted by 秋山東一 @ December 14, 2011 12:03 PM
Comments

kadoorie-ave さん、どうもです。
今回の展覧会で、初めて秋岡芳夫を知ったという気がします。昔、お会いしていたのに……です。河潤之介氏がスピットファイア(第二次世界大戦中の英国戦闘機)が好き……という図録の記述を確かめるべく河さんに電話してしまいました。
ぜひ、展覧会にいらして下さい。図録はISBN付けて市販されるとのことです。

Posted by: 秋山東一 @ December 15, 2011 08:50 PM

私も早く行かなければ。
そういえば、私が日常使うものを選ぶ際のものの見方は、学生時代〜読みあさった秋岡さんの本で学んだことが多いように思います。
それにしても、河浩介さんのお父様、つまり河潤之介氏のお宅にお邪魔して、昔の香港のお話を伺ったとき「まあ、なんだか心地よい、モダンでいいかんじのお住まい」だなんて思ってしまった自分がはずかしいです...そのときは河浩介さんのお父様=河潤之介氏だと気づかなかったのです。

Posted by: kadoorie-ave @ December 15, 2011 01:37 PM

栗田さん、どうもです。
竹とんぼの本は読んだ記憶があります。展覧会場の入口に竹とんぼがびっしりと並んでいる1m200角程の空間があり、びっくりしました。
図録によれば「今、確認された数は3,000本である」とあります。

Posted by: 秋山東一 @ December 15, 2011 10:45 AM

ワークショップには竹とんぼの製作も入っていたんですね。
1986年に秋岡氏が出版した「竹とんぼからの発想:手が考えて作る」の本を手に入れ、彼が5年間で800本を越える竹とんぼを作ったことを知って驚きました。
1980年からですから、ちょうど60歳から始めたわけで、同じ年齢帯にいる自分には想像できないエネルギーと集中力です。
秋岡氏はレオナルド・ダ・オギという名人がつくる竹とんぼと出会って、竹とんぼを作り始めたのですが、なんとその方は佐渡の小木の大工 増山清士さんでした。
どんな影響を受け、何をオギから学んだのか、竹とんぼの本に書いてあります。
シンプルな竹とんぼにあらゆる可能性を感じ、多様なデザインを展開した秋岡氏も、子供の頃は飛行機少年だったそうです。楽しい本なのでぜひご一読を。

Posted by: 栗田 @ December 15, 2011 10:26 AM