中国古代の建築とくらし | [ Architecture , Art/Design , BOOKS ] |
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茂木計一郎先生の陶俑コレクションの展覧会、「茂木計一郎のまなざし」は5月1日で終了した。
私は最終日の前日、4月30日午後に慌てて訪問というていたらくであったが、拝見することができて幸いであった。お亡くなりになるまで手元に置いていたであろう逸品の数々……大いに楽しい時間であった。
又、茂木先生の奥様、お嬢様にもお会いでき親しくお話できたのも楽しく、たまたま、青木シンの次に……という偶然で、彼に会えたのも面白かった。
その帰り際、愛知県陶磁資料館に寄贈された際、2008年に行なわれた開館30周年記念企画展「中国古代の建築とくらし ー茂木計一郎コレクションー」の図録を奥様からいただいた。
それは先生が寄贈された135点に及ぶコレクションの図録なのだ。
ここにあるのは建築明器(めいき)と呼ばれるものだ。亡き人が死後も満ち足りた生活を送れるようにとの目的で作られた副葬品なのだが、家や生活用品のミニチュアとして作り手の創造の楽しみが伝わり、その頃の人々の生活を有様を表現しているものなのだ。
その中でも、私が一番気に入ったのが右側の頁の「16 灰陶猪圏」豚小屋だ。
左手は厠、その右は鳥小屋、そして下は豚小屋だ、そこには寝そべる親豚の乳に群がる子豚達がいる。後漢時代のもので幅38cmの大きさのものだ。
この図録は愛知県陶磁資料館のミュージアムショップに在庫、販売しているようだ。 ● 愛知県陶磁資料館発行書籍のご案内
せ(んりのいんきょ)様
今回の中国との問題、いろいろと考えることがあります。今の政権の対処法には大いに異論があります。はっきりとしたアイディオを持ち合わせない政治家には辟易としています。
今度の尖閣列島関連の日本の対応はまさに何もない日本が世界一豊で幸福な(中国も米国も一人当たりの幸せはかなり劣る。北欧諸国は日本と同じで頭がよい)日本を維持していくのに頭の良いやりかたである。中国は國として威張るだけで得は皆無、中国人は4000年の歴史で学んでる筈だが。日本の戦争中の対応は今の北朝鮮や中国と同じだった。歴史に学べ!
Posted by: せ @ September 25, 2010 02:42 PMkawa さん、どうもです。
ぜひぜひ、図録をゲットしてくださいまし。
きれいな物写真、それに「家形明器と画像磚に見る中国古代のくらし」なる茂木先生の解説と、田中淡「黄泉の暮らしと住まい ー明器陶屋の世界」鶴間和幸「中国古代文明における漢という時代」の解説文があります。
先日、お電話頂いた時に仰っていたのは楼閣状のもっと立派な物かと思っていました。
人やかまど以外の建物の中では、私もこの豚小屋が一番魅力的だと思いました。多産の豚は豊穣の印として中国の年画にも出て来ますが、焼き物のモチーフにも良くなります。
勿論所有は叶いませんが、古来よりの豚小屋の焼き物や青銅器は結構見て来ました。
これがダントツに精巧で出来が良いと思います。
御本が欲しくてどこに行ったら手に入るか伺いたかったのですが、あまり物欲しげでもいけないと我慢しました。
入手先までのご紹介とても嬉しいです。
明日、早速電話してみます。
今井さん、どうもです。
名古屋の郊外のようですが、今度、愛知県陶磁資料館に行ってみようと思っています。
今の中国からは、こういう世界を想像しにくくなっているだけに、とても新鮮な感じがしました。
私も豚小屋、気に入りました。ほのぼのとしてきますね。
Posted by: 今井孝昌 @ May 5, 2010 12:05 PM