満願寺 | [ Architecture , Place ] |
昨年の「JEDI / 7th Earth diving」等々力渓谷から九品仏への途次、立ち寄った満願寺である。
この1970年竣工の本堂は吉田五十八の設計になるものだ。
実は、その本堂建設前に旧本堂を解体撤去させるにあたり、旧本堂の記録を残しておくようにということで、芸大建築科に依頼があり、1967年の5月24日から31日の8日間にわたって、芸大建築科学生による実測と作図が本堂泊り込みで行われたのだ。
指導教官は前野まさる氏(その頃、助手であらせられたか、現東京藝大名誉教授・日本イコモス国内委員会委員長)であった。
動員されたのは建築科一年生と上級生少々であった。私はその頃六年生……3回目の四年生というわけで、卒業設計を残すだけでヒマ…というわけで、ここでの最上級生、下級生の実測作図の指導担当として動員されたのであった。
指導/ 前野まさる
担当/ 秋山東一 阿部悦子 飯森昌文 伊藤純逸 越中谷寿生 大井初太郎 大橋有樹 志村金太 平純男 高田弘 畑野力 山本圭介(あいうえお順)
堂々たる茅葺きの大きな屋根であった。地上から13m程の高さがあった。
私が描いた矩計図……恥ずかしい。
住職の駕籠も実測された。今でも本堂脇廊に展示されていたが、修復されたみたいである。
Posted by 秋山東一 @ January 3, 2010 09:30 PMiGa さん、どうもです。
あの頃、ちょっと都心を離れれば、茅葺きなんて少しも珍しいものではなかった時代でありました。作業が終わって、前野さんのスバル360に乗せてもらって上野まで帰りました。目黒通りも……牧歌的な時代でありましたですね。
shin さん、どうもです。
いやいやながら描いたこともあるのです。そのチームの一番上級生、6年生ですから、一番難しい図面を担当させられたのです。決して達者……なんてことはなかったのです。
略、矩勾配の茅葺き屋根で、棟だけ瓦で押さえているのでしょうか。規模の大小はあっても昭和30年代位までの八王子辺りの寺の本堂も大体似たようなプロポーションですね。江戸近郊の寺に共通する様式とすると、九品仏の浄真寺も、この様な素朴な茅葺き屋根のお堂が三棟並んでいたのでしょうね。
これでしたか
AKiさん矩計図でしたか、お書きになったこともあるのですね
それも古建築でしょ...
やはり一番難しいのが廻ってくるのですから
やはり達者だったのですね