建築デザイン101のアイデア | [ Architecture , BOOKS ] |
建築デザイン101のアイデア 101 Things I Learned in Architecture School
著者: マシュー・フレデリック Matthew Frederick
訳者: 藤原 恵洋
ISBN: 978-4845909339
出版社: フィルムアート社
価格: 1,995-円(税込)
原書の書名を素直に邦訳すれば「建築学校で学んだ101の事柄」ということになるが、それでは読者層が限られたものになってしまう……と考えた出版側の都合で、何が何だか分からない軽薄なものになってしまったものであろう。デザイン……アイデア……ヒント……と、あまり使いたくない……お言葉で、本書の内容を歪めてしまっているように思える。
「意外なことかもしれないが、建築を学ぶ学生たちに確信をもってこうしたらいいと言えることはほとんどないような気がする。建築教育のカリキュラムというのはじつに悩ましく、暴れ馬のように扱いにくい。………………
そこで私は、建築デザインを学ぶ君たちを一冊の書物に招待しようと考えてみた。それが本書である。建築を学ぶためにほんとうに必要なこととはいったい何だろうか。そんな私の長年の思いをわかりやすくまとめたものだ。
…………」
まさしく、「建築学校で学んだ……」なのだ、
1.「どのような線で描くべきか」
2.3.は、ゲシュタルト心理学……と難しいが……、
4.「たとえそこに何があろうかはっきりしてなくても、全体像がなんとなく浮き上がって見えてくる場合、そこは暗示という効果が働いています。」
5.6.7.……
8.「”建築とは思索に満ちた空間設計術である”ールイス・カーン」と続いてくるのである。
そして、最後の……
101.「建築家というものは遅咲きなのです。」というザハ・ハディダの言葉でしめくくっているのだ。
建築を学ぶ人たちに向けた言葉の数々、具体的なもの、抽象的なもの……実に示唆に富んでいるのだ。
玉井さん、どうもです。
やぁ、私の理屈にご賛同いただいてうれしい限りであります。日本語版もあると比較できていいと思いますが、101の話の中には結構難しい話もあるので、私には日本語版も……であります。
さっそくamazonに注文したら、翌日の7日にとどきました
もちろん英語版
製本もカッコいいし、愛すべき本ですね
だから、いまのところ、いつもそばに置いてかわいがっています
よく読んで考えなきゃあならないから、かえって英語版のほうがいいかもしれない
日本語版のタイトルは、ほんとうにひどい
著者の事務所のサイトは
http://frederickdesignstudio.com/Urban_Design.html
12カ国語に翻訳されていて、英語版は13万部売れたそうです