寺島町奇譚 | [ BOOKS ] |
寺島町奇譚(全)
ちくま文庫
著者: 滝田 ゆう
ISBN: 978-4480022080
出版: 筑摩書房
価格: 1,208-円(税込)
その前に、この漫画をゲットして……と思っていたのだが、amazon の一二週間後……に注文もせず……であったが、ふらりと寄った書店にあるのを、はいはいと手にしてレジにむかい、おくればせながら……ゲットしたのであった。
ここにある、滝田ゆうの世界はもはやない。本書の最後は1945年3月10日の東京大空襲によって灰燼に帰してしまう。今、その場所に滝田ゆうを想像するより他ないのである。
えんがみみとんがった
ぎんながし
おはぐろどぶ
げんまいパンのホヤホヤ
日和見下駄
エジソンバンド
玉ノ井界隈○番地
花あらしの頃
うぬぼれ鏡
萬古屋事件始末
仰げば尊し
定九郎の口紅
どぜうの命日
ぬけられます
カンカン簾
零れ灯の町
鰯雲は西へ
あさがお日記
蛍の光
解説 滝田ゆうと玉の井と 吉行淳之介
光太郎さん、どうもです。
その節は……でありましたです。今年も新タワーの進捗状況視察がてら、悪所方面に出かけますかねぇ……。
akiさん、遅ればせながらですが…
水戸光圀公ゆかりの向島百花園に隣接する中林病院で産まれた寺島光太郎として、コメントせずにはと思っておりました。また年末にでも寺島町への基地としてLoveGardenへお立ち寄りください。
ませたガキだったんですね……iGa さんは。
しかし、滝田ゆうの記憶力はすごいですね。満州走馬燈の小宮清氏に匹敵……ですね。
寺島町奇譚は『ガロ』に連載されていたものをリアルタイムで読みましたですね。キヨシの戯言『チジメテ・ノバシテ・御名御璽』を当時の悪ガキがホントにそう言っていたのか、オヤジに聞いた記憶があります。
『ガロ』のカンバンは白土三平だったけど、今までの商業誌にはないタイプの文学的な漫画家が続々と出てきて、滝田ゆう、つげ義春とか佐々木マキとか面白かったですね。