090201

UpRight AB38N with LEGO

Car , LEGO

lego_AB38N_0.jpg [+]
あの UpRight 社の AB38N 型の高所作業車を LEGO で作ってみよう........と LEGO technic /8294 の記事で書いた。

パワーショベル 8294 を分解して二個のシリンダーを仔細に検討.......急にやる気が出て、一気にやってみたのだ。なかなかうまく出来たと思っている。

まぁ、LEGO technic /8294 のパワーショベルをゲットしたのは、これが作ってみたいと考えていたからなのだが.........、パワーショベルの二本の油圧シリンダー状のギミックを利用して可動モデルを作ってみたかったのである。

lego_AB38N_3.jpg


もちろん実物通り可動する。

電動.......なぞと考えていたが、定石通り、まずは手動で動かすよう(大きな回転リングは手動回転用である)作ってみたが、大きな力がいることが分かった。

このモデルの大きな特徴は四本のビームがリンクされ、その全てが先端からのキャンティ(片持ち)であり、最後のビームは平面的にもキャンティになるという難しい構造にあった。LEGO レゴのように、唯、摩擦力だけに頼ったシステムでうまくいくかどうか.....であったが、どうにか、可動させることに成功した。全開で高さ80cmまでになるはずであるが、おそるおそるで半開程度........50cmの高さである。原理的にはちゃんと可動できたのである。

全て LEGO の部品で構成できたが、唯一、3番目のビームを垂直(今回は概ね.....)に保つ2番目のビームに平行な部材は、2個の LEGO の回転型ジョイナーと手持ちの1.2mmのスティール棒を加工した部品を自作した。写真でも大きな力が掛かっているのがうかがえる。

ここで使った LEGO technic の部品部材は古いもので、最近の物とは大いに異なる。いわゆるレゴブロックの横に穴を明けシャフトを通してメカニズムを再現するようにという初期のコンセプトの物である。それによって大部分の構造は成り立っている。
役物である特殊な部品は、前部車輪のステアリング装置部分、タレットを回転させる部品である。

しかし、それだけでは成り立たなかった、一番目のビームを斜めに突き出すのは最近の部品であり、ゴンドラの手すり廻り、そして、可動の中心であるシリンダーは最新鋭の役物なのである。

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この UpRight AB38N を可動させることになる最大の部品が、この油圧シリンダーを模した伸縮ギミックである。

ご覧のように油圧シリンダー状の形態だが、シリンダーの後ろから回転することによってロッドが伸縮するというギミックなのだ。今回、二本のシリンダーとも横から手動で回転させることによって動かしている。

シリンダー状部分の長さ70mm 直径15mm、動作距離は40mmである。

こういう物ってスケール通りで作るというわけにはいかない、これはシリンダーの大きさとその可動範囲によってその全体の大きさが決まってくる。
大きさは可動ビームを含まない寸法で、長さ210mm、高さ160mm、幅90mmだ。全体として1/12という大きさで仕上がっている。

重要な部品である2番目のビームに平行な1.2mmのスティール棒によるを部品は、1番ビームの横の......概ね正確な位置の穴に収めているが、この穴がなければ、ちょいと困ったところであった。本来は3番目のビームは垂直である。

lego_AB38N_4.jpg

可動部分三カ所は同じ回転リングで可動させる。シリンダー部2箇所以外、車体のお尻についている回転リングはタレット回転の為のものである。

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Posted by 秋山東一 @ February 1, 2009 09:41 PM
Comments

栗田さん、どうもです。
やっぱりというか、分かっていなくちゃ.....というか、LEGO の剛性の低さが問題ですね。たしかに、ブロックを二枚分にすればいいのかもしれませんが.......、今回のシリンダーの大きさ、動作距離が問題になってくるし......と考えることは多いですね。
ゴンドラの水平を保つ仕掛けはちょっとプラスしてみようと考えています。

Posted by: 秋山東一 @ February 2, 2009 05:48 PM

UpRight AB38Nのデザインを変えることなく、LEGOでここまで再現するとは、すごい!!
バージョン1として、LEGOパーツの問題点が路程しましたが、もっとごつく(デザインが変わってしまう)なってもかまわなければ、機能を優先させる組立は可能かと思います。ゴンドラの軽量化もLEGO MindStorms などに入っているパイプパーツがいいですよ。
でもLEGO遊びは「自分で考える楽しみ」なわけで、このコメントもあまりいろいろ言うと、自分に返ってくるので、これでやめときます。バージョン2が楽しみ。

Posted by: 栗田 @ February 2, 2009 03:15 PM

masa さん、どうもです。
現物を是非ゲット.......してくださいまし、今度は、ちょっと高台........ってな写真を撮っていただき、高台写真家なんて......ありかもですね。

Posted by: 秋山東一 @ February 2, 2009 01:09 PM

これは思わず、拍手代わりのコメントです! 現物もさることながら、このLEGO塊のカッコ良さ!参りました。僕は、高級乗用車なんてものには縁もありませんし、欲しくもありませんが、こいつ(現物のほう(^^;)は本気で、実用に欲しくてたまりません。いずれ「来ました!」と、AKiさんに報告できるようだといいな〜なんて思っています。

Posted by: masa @ February 2, 2009 12:39 PM

玉井さん、どうもです。
3番目のビームを垂直に維持(これはずいぶんとアバウト.......)する必要は、第2のシリンダーのプラットホームの役割のためです。
残念ながらゴンドラを水平にする仕掛けは作っていないので、ちょっと手抜きです。というのは、レゴで構成のゴンドラは重く華奢なビームには辛いことになっています。実物のゴンドラはとても軽そうで、4番ビームが延長する仕掛けの先端についていながら、水平維持の仕掛けもビーム内に収まっている.......外からは見えません........というわけで、次の課題というところです。
その前に、まずはゴンドラを紙製なんぞにして軽くしないと持ちません。3番目のビームが片持ちで、ちょっとした距離しかないのに傾き、1番目と2番目のビームのジョイントに最大の力がかかり、小さなネジ二本で補強したのですが........なかなか大変です。
稼働状態の写真は半開ですが、全開すると壊れてしまう.......というわけではなく、写真が撮れなく(スタジオが狭く.....)なるという理由なのです。
レゴでの構築物の強度の限界は大きく、ちょっと遊ぶのも大変です。

Posted by: 秋山東一 @ February 2, 2009 10:05 AM

うーむ、かっこいいですね。しかし、パワーショベルをばらしちゃったのはもったいないですなあ。
本物の持つかっこよさがそのまま置き換えられていますね。きっと、仕掛けの理由と仕組みが、目で見て理解できるので、こういう機械は気持ちよく感じられるのでしょう。
ところで、3番目のビームを垂直に維持するのは、それ自体が目的ではなくてゴンドラの床を水平に維持するためですよね。だとすれば、4番目のビームにも平行四辺形を形成する丸棒のようなものが必要だと思いますが、ここには見えないようです。ビームの中にいれてあるのでしょうか?

Posted by: 玉井一匡 @ February 2, 2009 02:44 AM