幼年期の終わり | [ BOOKS ] |
幼年期の終わり
光文社古典新訳文庫
著者: アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke
訳者: 池田 真紀子
ISBN: 978-4334751449
出版: 光文社
価格: 780-円(税込)
本書はSF古典中の古典だが、永らくハヤカワ文庫の福島正実の訳本が定番であった。ずいぶんと昔に読んだという記憶があるが細部にいたってはとんと記憶がない。きっと読みかけのまま......そのまま忘れてしまったようだ。
オリジナルが出版されたのが1953年だが、36年後の1989年に改訂された版の初の訳本ということになるんだそうだ。本書の「まえがき」でクラークは1950年代の米ソ宇宙開発競争、超常現象とその後の知見について書いているが、改訂されたの冒頭の第1部の第1章は、文庫本の本書でたったの5頁....なぁーんだ、というところなのである。
しかし、そんな時代を感じさせない迫力で一気に読まさせてくれるのが本書だ。
本書の「まえがき」でクラークは、オーヴァーロードの宇宙船団が地球上の大都市上空に現れる本書の冒頭は、第2次世界大戦中の1941年夏の夕暮れ時、30数キロ離れた丘の上から望見したロンドン上空の何百もの防塞気球が光り輝いている光景が............、本書「幼年期の終わり」のアイディアを生みだしたのかもしれないと書いている。
真鍋さんの komachi memo2 のエントリーで「最近、大学の文芸サークルの学生が選ぶ「大学読書人大賞」に選ばれた........」とあった。私も朝日新聞の書評欄で読んだが、そんなところで、本書が選ばれているなんてとてもすてきだ。
Posted by 秋山東一 @ June 1, 2008 09:14 AMiGa さん、どうもです。
ちょっと古い文庫本は読めないですね。本文の紙の劣化が激しくて.....。確かに、新訳は読みやすかったです。
アーサー・C・クラークが亡くなったとき、ハヤカワ文庫を読み直そうと思ったけれど、活字が小さく...とても読み辛くて...
この新訳は活字も大きく読みやすそう...あたしもそーゆー年頃なのね。
因みに
ハヤカワ文庫は43文字×20行
光文社古典新訳文庫は37文字×15行
Shin さん、どうもです。
そうですね。確か二回目にロードショーされた時、子供だった Ken を連れて京橋で観たことがりました。「2001年......」「2010年......」のテーマは、やっぱり、この「幼年期の終わり」にありますね。
AKiさん
僕も書評とkomachi memo2で買いました
何と言っても「2001...」は10年ごとに3回も見てしまいましたし、SFのヒーローでした。