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都市住宅7610

Architecture , Mag

toshijyu7610_2.jpg31年前、1976年10月の都市住宅だ。「別荘建築7題」という特集号だった。

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表紙は二つの別荘建築のアクソメだが、一つは私の仕事、山中湖に作った「伊藤山荘」だ。そして、もう一つは故村田靖夫氏による「千ヶ滝の夏の家」だったのだ。

初期東事務所で製図板を並べて仕事した仲だが、東事務所を離れてから2人が並んで人目にさらされるような場に登場したのは初めてのことであった。
同じ東孝光門下ではあるが、ずいぶんと作った物が違ったものであった。

その村田君も亡くなってしまった。

私の仕事、伊藤山荘は初めての丸格建築との仕事であった。先代の羽田格二氏とのお付き合いの始りの仕事であったのだ。

東京の建築家諸公に「山中湖での仕事は丸格」と言われるくらいのブランドであった。ОMソーラーの加盟工務店としても大いに活躍、今はご子息の羽田廣樹氏が社長を務められているのだ。

Posted by 秋山東一 @ December 4, 2007 12:13 AM
Comments

iGa さん、どうもです。
あの頃の「讃美が丘」は建築家名鑑というような趣でありましたですね。
この伊藤山荘、若気の至り.....小さな小屋に仕掛けテンコモリでありましたです。森の中の物見台(富士見台)はメンテ悪く程なく朽ちるし....、床に断熱材が入っていないし........。
このアクソメ(axonometric アクソノメ)は、外のデッキから物見台に至るまでの仕掛けをつなげたものなのです。

Posted by: 秋山東一 @ December 4, 2007 11:43 AM

たかさん、どうもです。
植田実の都市住宅は一つのアーカイブというべきものなのですね。
相変わらず、本の整理をしていますが、探している本がなくて余計な本が見つかってしまいます。このエントリーは、亡くなった村田靖夫氏を偲んでであります。

Posted by: 秋山東一 @ December 4, 2007 11:30 AM

思えば、丸格建築の事務所で先代社長に『秋山さんって知ってる?』と図面を見せてもらったのが、秋山さんとの最初のニアミスでした。下見板張りの物見台のある山荘と云うことを記憶してました。
私が高木事務所で担当した現場は讃美が丘の一番奥のブロックで山の中腹、別荘地内のメインストリートを行きゲストハウスを右手に左折してから篠原一男設計の朝倉摂の山荘の手前を右に折れて急坂を登り、吉村順三・設計の「山中湖の山荘B」(イタリア系企業のドイツ人支配人宅)の道路を挟んで少し下った所にありました。敷地調査に行った時「山中湖の山荘B」の直ぐ近くで基礎の工事中だったのが元祖カメラ小僧のシノヤマ氏の山荘、これも吉村事務所の大野さんの担当、その奥に征さんの担当した山荘がありました。そういえば丸格建築を紹介して貰ったのは平瀬さんでした。

Posted by: iGa @ December 4, 2007 10:41 AM

コチラに移住(笑)するときだいぶ処分してしまいました...『都市住宅』...悔やんでます...泣。
本書に掲載されていたものは、なんだか『脳髄にバチバチ』とくるようなものが多かったような気がします。
↓こんな企画本が予定されているようですね。
http://www.nanyodo.co.jp/php/detail2.php?SBID=6596f835&sbcnt=0&cate=new&p=0&book_id=N0080397

Posted by: たかさん @ December 4, 2007 09:45 AM