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作家的時評集 2000-2007

BOOKS

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作家的時評集 2000-2007
朝日文庫

著者: 高村 薫

ISBN: 978-4022644145
出版: 朝日新聞社

定価: 735-円(税込)

2000年から2007年、この21世紀の始りの八年間とは何だったのか......。

作家・高村薫が新聞雑誌に寄稿した時評を年代順に並べてある。2000年4月の森首相誕生から、2007年9月安倍首相辞任に至る、その「政治の時間」を思い起こしトレースさせてくれるものなのだ。

週刊誌の読書欄の温水ゆかり(ぬくみずゆかり)の本書の紹介にこうあった。
「........こうして書くと、一年しか持たなかった薄いパンで、食えない具たっぷりの小泉政権をサンドイッチしたというのがこの八年の様相だ。」

小泉がぶち壊してくれると期待したものは温存され、大事にしなけらばならないものがいつのまにかぶち壊されてしまったのではないか......、温水の文の冒頭には「記憶喪失ぎみの日本人へ」とある。

Posted by 秋山東一 @ October 25, 2007 06:39 AM
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