070818

ル・コルビュジェ展

Architecture , Event

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盆休みも明けたが、世の中、まだ休み気分が脱けない雰囲気がある。

昼、神田から地下鉄に乗った時、ちょっと遠回りして六本木に回ってみようと思い、銀座で日比谷線に乗り換えた。

遅ればせながら、六本木ヒルズの森美術館の「ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」に行ってみようと思ったのだ。

もうたくさんの方々がご覧になってレポートされているが、私は森美術館自体初めてなのである。
ヒルズ周辺の分かりにくさ、何も考えていない.....んじゃないかとも思われるサイトプラ二ング.....まぁ、いいか。
展望台の入場券と一緒になった美術館入場券のせいか、家族連れで賑わっているコルビュジェ展会場に入った。


とにかく、お目当ては三つの原寸模型、パリのコルビュジエのアトリエ、マルセイユのユニテ・ダビタシオン、それにカップマルタンの休暇小屋だ。天井の高い展覧会場内に設置された原寸室内模型は、たくさんの建築模型よりも、雄弁にコルビュジェの空間、彼の作り出したものを語っているように感じられた。

カッシーナが製作したカップマルタンの休暇小屋以外は、大作りな舞台装置のようなものだが、空間を大づかみに把握するにはディテールに惑わされることなく見ることができて良いかも知れない。
ユニテ・ダビタシオンはその細長い二層分が再現されているのは面白かったが、その天井の低い共有通路が再現されていないのは片手落ちな感じではあった。そこからアクセスする形ならば、もっとあの空間を体験できたであろう。
その室内階段だけは完全なレプリカというべきもので、十分な見ごたえであった。スティールの三角断面のチューブ状のササラ桁と、台形型の集成材二枚の踏み板、壁側の高い手すり(結構高い)と吹抜け側の低い手すりの組合せに.........十分納得であったのだ。
カップマルタンの休暇小屋は、上足で入場だが、.....住む機械、ならぬ.....住む家具という趣で、ちょっと興ざめ、コルビュジェと夫人の2人が入ったら、ちょっと息がつまるような印象を持ったが.......窓も小さいし.....でありました。

昔、学校の授業で吉村順三が言った。「人間にとって基本的な空間は京間八畳廊下付き....である。そういえば、コルビュジェの書斎もそうだったよ」とおっしゃったのだが、今回の展示物はアトリエ...であった。というわけで、京間八畳ではなかった...のである。

Posted by 秋山東一 @ August 18, 2007 07:42 AM
Comments

皆さん、どうもです。
なんだか混みあっているみたいで大変でしたね。私が行った時(8月17日)は程々、カップマルタンなんか誰もいない...という感じでしたが、こりゃ、スキスキという感じだったんですね。まぁ、展望台のついでという方もおられるでしょうから.....。
先日、展示されていた模型を引き取らないかという打診が、某大学にあったようですが、どうなるんだろ。

Posted by: 秋山東一 @ September 2, 2007 08:17 AM

遅ればせながら、今日行ってきました。
土曜日の午後だったのでそれなりの混み具合。
休暇小屋の見学に30分弱またされるはめに。
でも、周囲を見ると建築関係者らしき者の姿が少ないことに気づきます。
コルビュジェが一般の方にこんなにメジャーだったことに驚き。

Posted by: fuRu @ September 2, 2007 01:32 AM

先生、こんにちは!私も少し前に行って来ましたが、予習不足だったので少し反省しております。あれからDVDやらNHKの特番で復習いたしましたので、是非もう一回行ってきたいと思ってます。(〜9/24でしたね(¨;)

Posted by: yasu-k @ August 30, 2007 07:52 PM

建てた後から『動線』がコンガラガッテイマシタ...なんてかんじでした、ハイ(笑)。

Posted by: たかさん @ August 27, 2007 12:26 AM

たかさん、aneppe さん、どうもです。いやぁ、それは大変だったですね。

私が行った時はそれほどでもなかったような(カップマルタンも待たずに...)気がします。なんだか、建物の仕掛け(ひどい...)が分からず、展望台を一周して美術館の入口のエスカレーターに気付きました。

これは、少なくとも夏休みが終ってから、九月になってから再訪....しかありませんね。

Posted by: 秋山東一 @ August 26, 2007 04:56 AM

わたしが行ったときも観光のおばちゃんや
修学旅行生でいっぱいで集中できませんでした。
展望台と一緒だからなんですね。
美術館とすれば、たくさん入れば・・・ということなんでしょうね。。
某大臣の〜機械、という発言を思い出してしまいました・・・

Posted by: aneppe @ August 26, 2007 12:21 AM

やはり展望台と美術館は別のほうが...(汗汗汗汗)。

Posted by: たかさん @ August 25, 2007 10:59 PM

秋山さん、こんばんは。1970年ですか、万博の年ですね~(と、遠い目になる…)。おそらくは、出発されるさいにご友人3人と撮影されたであろう、お写真も拝見いたしましたよ。このヨーロッパ旅行のことは、エントリーされていますか?(されていないような…)。ところで、部屋のなかにはお入りになっていないのですね。私もなにかのチャンスに、ぜひ訪問して室内を見学してみたいです(有料だそうですが)。マーケットや幼稚園やレストランもあるようですし、そのあたりも気になっています。

Posted by: わきた・けんいち @ August 19, 2007 11:43 PM

なんだか、コメントを拝見させていただいておりましたら、とても『ワクワク』してきました(笑)。

Posted by: たかさん @ August 19, 2007 09:12 AM

わきたさん、お早うございます。
昔々の1970年にユニテ・ダビタシオンに行きました。おっしゃるような天井の低い廊下、そして空の高い屋上、バス停の停留所名が Le Corbusier だったという記憶しかありません。住戸の内部は見ていないのです。きっと、見学ツアーにでも参加しないと見られなかったのでありましょう。私も、今回の模型を見たら、やっぱり本物を見たくなりました。

Posted by: 秋山東一 @ August 19, 2007 07:55 AM

秋山さん、こんばんは。ユニテ・ダビタシオンについてですが、「その天井の低い共有通路が再現されていないのは…」、そうですよね、たしかに。ご指摘を読ませていただき、そうだと思いました。たしか、ちょっと薄暗い、地下街のような廊下ですよね。違いましたっけ?いつか、ユニテ・ダビタシオンを見学できるチャンスがあったらなあと思っています。

Posted by: わきた・けんいち @ August 18, 2007 11:26 PM

たかさん、どうもです。
ぜひぜひ、ご覧になってから、山口にご帰還くださいまし。

Posted by: 秋山東一 @ August 18, 2007 05:53 PM

僕も、8/25にいってみよう。

Posted by: たかさん @ August 18, 2007 09:32 AM