070803
| 近代建築 /岩波写真文庫233 | ［ Architecture , BOOKS ］ |
岩波写真文庫「日本の民家 1952」で、昔持っていた一冊、現代建築....だったか、近代建築.....は「近代建築」であった。
オンライン古書店古本寅の子文庫には、岩波写真文庫の全冊の表紙写真とリストがあるが、この「近代建築」が在庫しているのを知り、早速手に入れたのであった。
表紙写真はル・コルビュジェのユニテ・ダビタシオンだ。
久しぶりに見る岩波写真文庫のB6の判型はさすが小さい。
刊行年は1957年、もう半世紀も前だが、中味は「近代建築」だから特に古いというわけではない。
目次
近代建築の黎明
近代建築とル・コルビュジェ
近代建築とアメリカ
偉大な建築家たち
諸外国の近代建築
日本の近代建築
教科書的な啓蒙書として今でも通用する内容である。監修は坂倉準三、というわけだからではないがル・コルビュジェの作品が半分くらい占めている。唯一の見開き頁の写真はロンシャンだ。
日本の近代建築として、戦前の坂倉のパリ万国博の日本館から神奈川県立近代美術館、Ａ・レイモンドのリーダース・ダイジェスト東京支社やら丹下健三の都庁舎が小さな写真だが並んでいる。
住宅としてのっているのは清家清の「森博士の.......」、そのあたりは既に歴史というべきか。
Posted by 秋山東一 @ August 3, 2007 07:31 AM
Comments
わきたさん、どうも、ごぶさたです。
この本の最後の頁は、1956年の大阪金岡団地の工事中の航空写真です。そして、「..........人間の生活全体をより美しくするために凡ゆる分野で努力することが今後の課題であろう。」というのが結語です。団地が大いに期待されていた時代、表紙がユニテ・ダビタシオンであることも合点が行きます。
おっ、ユニテ・ダビタシオンですか!!
Posted by: わきた・けんいち @ August 3, 2007 11:59 PM