061005

広島のmini九龍城砦

BARRACK finder , Hiroshima

hiroshima_kuron_0.jpg [+}

広島駅の西側、前の道路からは隠されたように不思議な場所がある。しかし、線路側からはばっちり、頭隠して尻隠さずなのだ。

全て、そろいもそろって木造三階建て、全て自分の壁なのか隣の壁なのか、混然一体、しかし、整然としたバラック群の一画なのだ。ちょっとした香港九龍城砦を思い起こさせる。


広島駅西側の郵便局と駅の南北をつなぐ高架橋を挟んだ場所、Google Map 写真で細かくキルティングされたような部分だ。

hiroshima_kuron_3.jpg
[→Google Map]

hiroshima_kuron_5.jpg上三枚の写真は一番線路に近い路地に潜り込んだ写真だ。
とても狭く、看板、排気筒、空調機で人一人が通れるという感じだ。飲食店が軒を連ねる。

朝だから店舗はしまっていた。夜が怪しくて面白そうである。東京で言えば、新宿ゴールデン街ってところかしら。

他の二本の路地は広い、その西側の角には「西川歯科」なる歯医者さんがあるのに驚いた。今は無き香港の九龍城砦にいった時、あそこも通り沿いに歯医者さん、あちらでは「牙科」といっていたと思うが、それがたくさんあったのを思い出した。

hiroshima_kuron_9.jpg hiroshima_kuron_6.jpg

hiroshima_kuron_4.jpg hiroshima_kuron_8.jpg

路地の奥に黒猫が三匹、二匹しかいないけど...一匹は逃げちゃった。
hiroshima_kuron_7.jpg

Posted by 秋山東一 @ October 5, 2006 01:53 AM
Comments

Como estas さん、初めまして、こんにちは。
ここの存在に気づいたのは、四年近く前……になりますね。広島に一月に一度出かけていた頃のことです。
最近気づいているのは、名古屋のJR熱田、名鉄神宮前辺りです。形良いバラックの風景が拡がっています。この辺りも探索したいと思っています。

Posted by: 秋山東一 @ August 2, 2010 09:56 AM

香港の九龍城砦を調べていて辿り着きました。
大変懐かしくてコメントに至りました。
私は新幹線口の光町に住んでおりました。
通勤の時ここを良く通ったりしておりましたのでとても懐かしい気分になりました。

広島市内自体は発展しておりますが駅周辺だけは遅れていますね。
いろんな事情があるのだと思います
こういう場所は立ち止りますね。
実際薄気味悪く感じますが生活しているのは同じ時代の人間なのでわりと人が出てきたりしたら普通なんですよね。

こういう場所は割に広島には多くて戦後からある純喫茶パール、喫茶?二重焼とソフトクリームが有名な田村屋さんとか駅前では懐かしい場所ですよ。
新幹線口の若草町のアパートは取り壊されましたね・・。
またこういう写真をぜひ載せ続けてください。ありがとうございました。

Posted by: Como estas @ August 2, 2010 12:32 AM

tks さん、こんにちは。
「Google Earth・マップで広島が不鮮明の謎」以来ですね。トラックバックいただいて、ALL-A をお訪ねし「若草町の木造住宅団地」拝見しました。
本当に駅を挟んで目と鼻の先といった感じですね。次回、広島に行った時、見に行ってみようと思います。
「灯台元暗し」の通り、広島在住の皆さんは車で移動しているせいなのか、広島の町に何があるのか、あまりご存じないような気がします。

Posted by: 秋山東一 @ October 6, 2006 12:41 AM

わきたさんにご紹介いただきましたtksです。私も最近、広島には何度か行っていますがここは気付きませんでした。小さいながらも濃い街並みですね。夜はどんな感じでしょうか。

ところで広島駅の東側、新幹線口を出てすぐ右手にあるゲタバキアパートの裏にも木造密集地区があることをご存じでしょうか。おそらく昭和30年代前半の公営住宅だと思います。再開発のために住民は退去しており、ゴーストタウンと化しています。もしかしたら既に解体工事が始まっているかもしれません。
http://blog.all-a.net/?eid=501255

Posted by: tks @ October 5, 2006 11:56 PM

広島エヌテックの皆様、どうもです。
野坂隊長、松下副隊長を先頭にこのバラック街に突入いたしましょう。今回は行ったのは朝っぱらで、しーんとしていましたが、夜はどうなんですかね、阿鼻叫喚......ってことはないか。なんだか、暴れたら壊れてしまいそうだし。「とんかつ酒房・かつまろ」なんてのがあるなぁ...。
しかし、内藤歯科をご存じとは驚いた。

Posted by: 秋山東一 @ October 5, 2006 06:45 PM

わきた さん、どうもです。
多感な少年時代、広島の少年だったのですね。次回の広島行きには「京橋会館」にいってみたいと思います。

Posted by: 秋山東一 @ October 5, 2006 06:25 PM

neon さん、お気に召して何よりです。
いしかわじゅんさんのコメントで、初めて「谷根千」なる言葉を知りました。

Posted by: 秋山東一 @ October 5, 2006 06:21 PM

Barbara さん、どうもです。
いつも、とても面白く、Barbara's SUNDAY PAPERS を見ていますよ。でも、無理して変な所に行かないように。

Posted by: 秋山東一 @ October 5, 2006 06:18 PM

じゅん さん、どうもです。
東京でいえばゴールデン街なのですが、広島では無名の場所なのです。「.....街」なんて名前がつけばおもしろいですね。

Posted by: 秋山東一 @ October 5, 2006 06:14 PM

いや~、先生、よくこんなところを発見されましたね。
私、広島に暮らしてン十年ですが全く知りませんでした。
広島駅東側(的場町)にも、たしかこのような雰囲気のところがあると思いますが、ご他聞にもれず再開発の予定があるそうです。ここももしかしたらそうなのかもしれません。
次回は町の中心部、夜の怪しいところへウチの社長を隊長とした探検隊でご案内させて頂きます。
しかし、毎回ですけど、先生は目の付け所が違いますね。

Posted by: yoko-m @ October 5, 2006 04:34 PM

秋山さん、こんにちは。私は、1970~1974のあいだ広島に暮らしていました。ちょうど小6から高1の夏まであいだの期間です。現在の広島は、とてもお洒落な大都市という感じなのですが、私がすんでいたころは、もっと「地方都市」という感じが強かったように記憶しています。特に、駅の南側の東、猿猴橋町や荒神町のあたりの商店街に親がよく買い物にいき、ついていったので町の雰囲気を記憶しています。今回のエントリーは西側ですね。バスでよく横の跨線橋を通っていたのですが、あまり記憶がありません。事実は知りませんが、なにやら、戦後期に成立したような雰囲気ですね。道の側溝の蓋などには、そんな雰囲気を強く感じます。一番最後の写真の錆トタンの前の三角の土地と、側溝の蓋、エエ感じですね~。一度、いってみたいですね(しかし、この地域、Google Mapでみると、なんとも可愛らしい)。ところで、tksさんの『ALL-A』のエントリー「京橋会館01」で知りましたが、広島市南区京橋にある京橋会館はご覧になったことがあますか?広島にいくのならば、かつての想い出の地を散策するとともに、この京橋会館を訪れてみたいと考えています。なんだかステキな集合住宅です。このような集合住宅があるなんて、まったく知りませんでした。といっても、当時は中学生ですから、今とはまったく感心が違うと思いますけど。http://blog.all-a.net/?eid=62600#sequel

Posted by: わきた・けんいち @ October 5, 2006 09:35 AM

さすが先生 すごい所を探し歩かれていらっしゃいますね。
私には、すぐどの場所かはすぐにわかりました。
 実は写真に写っております、歯医者さん、私もお世話になっておりまして・・・・。先生おひとりの小さなお店です。ある人からのご紹介で通わさせていただいておりまして、腕は確かなようです。
 ただ、他のお店の暖簾をくぐったことはまだありません。今度チャレンジしてみましょう。

Posted by: kazushi nosaka @ October 5, 2006 09:13 AM

期待に違わず大変素晴らしい建物群ですね。近ければすぐにでも見にいくのですが。。。路地の感じも味わい深く、何とも言えず好い感じです。只今日夜?集合バラックばかり描いておりますので、大変刺激的でございましたよ~。

Posted by: neon @ October 5, 2006 08:52 AM

ご無沙汰しております。こんな場所があったとは・・・。広島駅から西方向に在来線を利用した経験がなく、気が付きませんでした。位置的には以前ご一緒したホテルの近くにある高架の反対側と言うことになりますね。
こちらでは在り得ない路地です。典型的な体形を持ったアメリカ人は通行不可でしょうね。シスコの小さなストリートも探検したいところですが、近頃は相当治安も悪く、いまだ訪問に至っておりません。

Posted by: Barbara @ October 5, 2006 03:46 AM

 確かに、九龍城砦かゴールデン街かといった風情ですね。怪しさも。
でも、谷根千の懐かしさもある。
 人が写っていないのに、人間の気配の濃いところです。歩いてみたい。

Posted by: いしかわじゅん @ October 5, 2006 02:57 AM