ヒロシマをさがそう 原爆を見た建物 | [ Architecture , BOOKS , Hiroshima ] |
ヒロシマをさがそう 原爆を見た建物
〈文明の庫〉双書
著者: 山下和也 / 井出三千男 / 叶真幹
出版社: 西田書店
ISBN:488866434X
定価: 1,470-円(税込)
そこで被爆したのは人間だけではない。又、原爆ドームだけでもない。たくさんの建物が被爆し破壊された。そこはたくさんの人間の住むところだったから、たくさんの家があり、お店、学校があり、工場や事務所があったのだ。
この本はそんな建物達の記録だ。
8月6日、朝の広島ー原爆投下
朝8時の広島ー1945年8月6日
わずか10秒間にすべてが変わった
90%以上の建物が大破
広島はどのような街だったか
被爆した建物を見て歩こう
爆心地付近・中心部
爆心地の北 基町から牛田方面
爆心地の南 国泰寺・千田町から宇品方面
爆心地の西 十日市から己斐方面
爆心地の東 広島駅・比治山方面
爆心地の北西 横川方面
爆心地の南西 舟入から江波方面
現存するその他の被爆建物一覧
消えた被爆建物
帰っていく場所 ヒロシマ
ヒロシマの道標とは
おわりに
図版一覧 出典・参考文献
索引
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広島が担う役割を継承するのは、被爆前にどんな街と暮らしがあったかを記録し、「8・6」の前後をつないでいくこと。何を失い、引き継いだものは何であったか、という真実を伝えること。
その役割の一端を被爆建物は担っている。原爆を見た建物はヒロシマの出来事、そして復興や被爆者の体験、生きるべき”道標(みちしるべ)”なのだ。
被爆前の街の姿と暮らしを伝え、被爆前後の歴史をつなぐ道標。
被爆時において、逃れ、人を捜した道標。
被爆直後の救護や復興を支えた道標。
建築・空間を通じて被爆の実相と体験を伝える道標。
刻み込まれた記憶を読み解き、想像して、未来を考える道標。
道標を頼りにヒロシマを歩こう。ヒロシマを捜そう。
追記 061031
広島のエヌテックの butu chang が、「日本麻紡績給水塔」「善法寺」なる被爆建物をレポートしてくれた。
● nt-standard.: 広島みっけ!!
● nts-butsu: 広島みっけ!!part.2
yoko-m さん、いつも、どうもです。
この本は、先月出版されたばかりですから、皆さんご存じないのは当然です。
横川あたりでは、久永金紙押紙工場、広島市信用組合本部、電気試験所広島出張所なんて建物の名前があがっています。エヌテックのあたりにはないようですが、まだ発見されていないだけかも知れませんね。
アプ さん、どうもです。
月に一度、広島に行っていますが、今の復興し発展した広島に、被爆したヒロシマを感ずることはできません。この本を持って、ちょっと探してみようかと思っています。
このような本があったのですね。
知りませんでした。
横川方面も記載されているようですから、会社の近くにもあるのかもしれませんね。
当時の被害が比較的少なくて残っていた古い街も、再開発で徐々に新しく変わりつつあります。
被爆された方の高齢化も進み、年月とともに確実に人も街も記憶が遠くなっていくような、そんな気がしています。
広島はサラリーマン時代出張で訪れたことがあります。
普通の街に変貌して、半世紀ほど前にあった惨状は伺い知ることはできませんでした。
奇しくも今ネットではひろしまが話題です。
http://ark-angels.com/rescue.html
たかだかワンコのことかもしれませんが、半世紀の間に日本人は何を得て、何を失ってしまったのかもう一度考え直す時期にきているような気がします。