データの罠 | [ BOOKS ] |
データの罠 世論はこうしてつくられる
集英社新書
著者: 田村 秀
ISBN: 4087203603
出版: 集英社
定価: 714-円(税込)
最近でも、安倍政権発足と同時に、本紙の電話調査によれば......支持率63%....とかなんとか数字が躍っている。電話にでてきたのが誰なのかも分からず、ただただ数字が一人歩きしているかのようだ。テレビでお馴染みのテレゴングやインターネットによる調査、最初から偏った対象者によるデータも一人歩きし、何かの方向を作り出しているかのように見える。
本書では、実例をあげながら、その「データの罠」を検証していく。
● 消費税上げに56%容認
● 紅白の視聴率、初の50%割れ
● がんの三割はたばこが原因
● TOEFLのスコア、アジアで最下位
● 一人当たりの事件発生率では、在沖縄米軍の方が沖縄県民より低くなっている
その他多くの事例が取り上げられ、その「データの罠」、問題点がより明確に浮かび上がってくる。
ひさしぶりに啓蒙的な........でありました。
あとがき
参考資料
「森田実の言わねばならぬ」でも引用してます。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02952.HTML
....と、思ったのですが、秋山さんのコメントを読んで「立ち読み」してみることに。。。
Posted by: kadoorie-ave @ October 12, 2006 11:06 PM読んでみます。なぜみんなああも簡単にデータを鵜呑みにし、素直なのか不思議です。(私はつむじ曲がりでもヘソ曲がりでもないと思っているのですが....曲がっていると言われるので。)
Posted by: kadoorie-ave @ October 12, 2006 11:04 PM皆さん、どうもです。
残念ながら、それほど期待できる本ではありませんでした。書名の週刊誌っぽいのを鵜呑みにするとがっかりかも知れません。
でも、大マスコミの人達は、こんな簡単なことに気付かないのは.......なんとも不思議ではあります。
小泉の支持率の高さを見るたびに「オレに聞いてくれよ」と思い、小泉がいいなんていうやつ、友だちにいないぞと思っていますが、それは小泉を好きになるようなやつとは友だちにならないというだけのことかもしれないとも想像していましたが、あれはやはりインチキだったんだよ、という本なんでしょうか。
アンケートだの市場調査なんて、回答の選択肢の選び方、質問の順序などの質問の形式次第で、かなり自由に回答を操作できるはずですね。楽しみです。
データ文化って、戦後日本の指標だったのかもしれませんが、同時に品格を失う最大の原因であったような気がします。
創○学○べったりの首相の支持率なんて×(笑
これは面白そうですね。データもそうですが、街頭インタビューも胡散臭い。
新潮、文春が右傾化する中で、「集英社新書」は頑張って、他にもメディア批判の本を出してますね。