GERBER multi plier | [ TOOLS ] |
GERBER ガーバーのマルチプライヤーである。
携帯用の十徳ナイフにプライヤーを組み込んだのは Letherrman レザーマンが最初だと思う。そのメカニズムは先端のプライヤー部分とリンクした取っ手部分が180度反転するという結構複雑な機構であった。
その後でてきたナイフメーカー・ガーバーのプライヤー組み込み十徳ナイフは、プライヤー部分が鞘状の取っ手部分から出てくるという、あんまりさえない機構ではあるのだ。
しかし、その単純にして頑丈そうな、いかにもアメリカ的な直裁なデザインには好感がもてる。
誰しも VICTORINOX や WENGER の、いわゆる十徳ナイフ類では本来のサバイバルに不安を感じるに違いない。現代の環境は牧歌的なアーミーナイフだけでは不安なのだ。機械類や設備類を扱うには、プライヤーのような「掴む機能」もったお道具を、それを折り畳んで携帯するのは大いに役立つであろう。
これは、GERBER ガーバーの最初のマルチツールだが、最近のものはプライヤーの先端の細いものがあったり、ハサミが付いていたりと、いろんな機種ができ、とても進化しているようだ。
しかし、こんなもので難癖つけられて逮捕なんてのはごめんこうむりたいものだ。
ちょっと前ですが、スタッフだった K君は新宿の路上で、キィリングに付けていたハサミのついた小さな Letherrman を警察に没収されてしまいました。本人は意識していないが、これも軽犯罪法で逮捕ってことになっているんだろうと思います。
ネットでの話では小畑健氏のナイフ「刃渡り8.6cmのの折りたたみ式のアーミーナイフ」って、VICTORINOX の USB付きのやつだそうです。これが車のコンソールボックスに入っていたって何も不思議ではない、でも「隠し持っていた」なんてことになっているんでしょうね。USB付きだから「ピクニック....」なんていわずに、仕事上の用途があったはずですが。
人類が最初に手にした道具を難癖つけて問答無用で取り上げる警察にもそれを許すメディアにも生き延びる知恵はなさそうですね。
半年前くらいかな、東京新聞の芸能欄のインタビュー記事で俳優の仲村トオルが無人島に何か一つ持ってゆくとしたら何にしますか?と云う質問に「アーミーナイフ」と答えていた。僕はそれを読んで、仲村トオルって地に足のついた結構良い奴じゃんと思ったけどね。
これについてはひとこと言いたいできごとでしたが、自分でエントリーするのを忘れていたので渡りに船と書かせていただきます。まったくふざけた話ですね。朝日新聞の書き方によれば、「正当な理由なく刃渡り8.6㎝のナイフを持っていたために逮捕された」ことを、あたりまえのように書いていました。朝日新聞もしくは朝日の記者というのは、一体どうなっているんでしょう。早稲田の教授がデジカメでスカートの中を盗撮したっていうのとはわけが違う。新聞のまっとうな取り上げかたは、黙殺、さもなければ、こんなことだけで逮捕するのは馬鹿じゃないかというかのどちらかでしょう。こんなものをもっているだけで逮捕されるんだったら、剣よりも強いというペンを持っていたら射殺されるようになるかもしれないという心配をしなきゃ。
http://www.asahi.com/national/update/0907/TKY200609070212.html
この漫画家・小畑健氏がナイフ所持で逮捕された問題はなにも特別な話ではなさそうだ。
下記の「小畑健逮捕に見る、ナイフ所持に言い訳が出来ない現実について」に詳しい。
http://multi.nadenade.com/shinichi/archives/2006/09/post_80.html