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small planet

BOOKS

7月5日の朝日の朝刊の citibank の一頁広告「この夏が、山場です。」の写真に目がいった。
それは田植え前の白川郷の高所から撮った写真らしきものなのだが、どう見ても模型写真、あるいはジオラマ、鉄道模型のレイアウトにしか見えないのだ。

ちょっと前に、実写でありながら、模型写真にしか見えない写真を撮る若い写真家のことが報道されていたのを思い出した。Google してみると、たちまち、本城直季氏と判明、彼の初の写真集がでていた。

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small planet
naoki honjyo

本城 直季

ISBN: 4898151728
出版: リトルモア
定価: 2,625-円(税込)

「誰も知らない、もう一つの地球」とあるように、そこにある写真は精密に作られた模型を撮ったかに見える不思議な写真でいっぱいなのだ。高い所から地上を見下ろして、その景色が模型のように、ミニチュアのように見えたという経験は誰しもあるが、まさしく、そうとしか見えない写真なのだ。

まぁ、理屈はともかく、そんなに難しいことではないらしい。大型カメラのアオリの機能によって被写界深度をコントロールして、そのような効果を作り出しているとのことだ。普通、アオリは高い建物のゆがみを直して撮影するときなどに使われるが、その逆のアオリの使い方をして遠近感を誇張できる、というところらしい。
そんな効果は、フォトショップ上でも画面操作によって同じような効果を作り出せるらしいが、写真を撮るにあたっての基本事項がでていた。俯瞰し、空を入れない、海川・乗り物を入れると模型度高まる、色調補正も模型っぽく、なんてことらしい。

Posted by 秋山東一 @ July 18, 2006 12:07 AM
Comments

いのうえさん、どうもです。
空か何か降ってきたり....大変なのに、ジントニックとは余裕ですね。是非、目白でご一緒したいものです。

Posted by: 秋山東一 @ May 13, 2007 10:00 PM

目白に昨年の1月開店した隠れ家的なバーに行って来ました。
吉村順三記念ギャラリーと同じ裏通りにあって前から気になっていたので、ジントニックを一杯だけ飲みに入りましたら、この作家の写真が壁に良い具合に数点かかっていました。若きマスターが「弟の写真です。」と言ってました。今度目白方面に来られる際には是非ご案内させてください。  

Posted by: いのうえ @ May 13, 2007 09:22 PM

再放送ですが、今日の深夜0時からNHK総合でトップランナー・『ミニチュア?本物?▽写真家・本城直季の不思議な世界』があります。

Posted by: iGa @ November 30, 2006 11:33 AM

エクスナレッジ発行『ザ・藤森照信』。なんともジオラマチック!、と思いこちらのブログを参照しました。やっぱり同じ本城さんでした。気になります。誌面のなかには、じっさい模型も撮っているものもあるみたいなのですが。被写界深度&あおり機能ですが。チャレンジしてみたいです。

Posted by: ike @ August 22, 2006 11:14 AM