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第一次世界大戦期プロパガンダ・ポスター コレクション

Art/Design , Internet/Web

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東京大学大学院情報学環が「第一次世界大戦期プロパガンダ・ポスター コレクション」を公開した。その全てのコレクションをウェブ上で見ることができる。
その学術的な意義はともかく、とてもモダンで大胆なデザインがたくさんあって、ちょっとびっくりだ。

第一次大戦期に当時の外務省が収集し、第二次大戦後に東大新聞研究所(のちに社会情報研究所へ改組)に移管された米欧のポスター661点をデジタル・アーカイブ化し、公開したのだ。その作業に5年の時間を要したとのことだ。使用されているアプリケーションは、我々にとっても親しい FileMaker Pro なのだ。

第一次世界大戦期プロパガンダ・ポスター コレクション

FileMaker Pro のサイトで、このコレクションの主宰者の吉見俊哉教授の話し、及び、そのインターネット上での公開手法がレポートされている。

知の文化遺産、いまこそ広く未来に伝えたい [東京大学 大学院情報学環]
「第一次世界大戦期プロパガンダ・ポスター コレクション」のデータベース化およびインターネットでの一般公開について

Posted by 秋山東一 @ April 17, 2006 12:18 AM
Comments

全ての広告はプロパガンダと云うことですね。子供をだしに使うところとか、不安をウリにするとか、今の企業の広告と同じですね。電通の前身を考えると成程と納得できます。
吉見俊哉氏は放送大学でもメディアリテラシーの講座を担当してましたね。
そういえば[東京大学 大学院情報学環]の新聞錦絵のコレクションもネットからアクセスできるようになっていますが、あちこちでリンクが切れている個所があるようですが、ここは大丈夫でした。
情報学環図書室
http://www.lib.iii.u-tokyo.ac.jp/
小野秀雄コレクション・新聞錦絵 /かわら版
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/pblc-achv/digital_archive/ono_collection/contents/index.html
Webギャラリー
http://www.lib.isics.u-tokyo.ac.jp/~lib/ono/wg-index.html

Posted by: iGa @ April 18, 2006 12:53 AM

こんな作業をやって全部をウェブ上で公開してくれるのはありがたい、東大も気の利いたことをやってくれるんですね。まだ少ししか見ていまませんが、戦意高揚や兵員募集や戦時債の募集はともかく、「WILL YOU SUPPLY EYES FOR THE NAVY?」なんてのは、海軍に双眼鏡を貸してください、1台当たり1ドルを謝礼として支払いますということでしょ。ちょっと微笑ましいし、送り先がフランクリン・ルーズベルなっているのもへえという感じですね。潜水艦が水面を持ち上げている絵なんてのも、動きを感じさせますね。またあとでゆっくり見ます。

Posted by: 玉井一匡 @ April 17, 2006 08:55 PM