やり・かた【遣形】 | [ Architecture , BOOKS ] |
何気に広辞苑なんぞを開いたら、「やりーやりぬく」2702頁が目に入った。
「やり・かた【遣形】基礎工事に当り、構築物の柱・壁などの中心位置を示し、高さの基準となる仮設物。」とあった。
そこには小さな図版があった。
水貫、水糸、遣形杭(水杭とも言う)とあるのだが、遣形杭の端部の姿に注目した。そこには遣形のお作法通りの「いすか切り」の姿が描かれているのだ。
やぁ、ちょっと広辞苑の図版を尊敬してしまった。
五十嵐さんからコメント欄に、「いすか」もあるよ、のご指摘なのだ。
それは迂闊であった。早速、スキャン(電子判を持っていないので)してのせました。
まぁ、そんな高級な造作をしたことがないので、この「鶍継(いすかつぎ)」なる継ぎ手はやったことはない。
御言葉に甘えて、リンク頂いて行きます。
煮はしませんが、たれに漬け天日で干して又たれに漬け
炭火で焼いて、骨までしゃぶらせていただきます。
(何、気持ち悪い?すみません、戯言と思ってご容赦を)
今後とも宜しく御願い致します
GG-1 さん、どうもです。
この「いすか切り」も工事現場で見ることも希になりました。そんな気の利いたことをやる鳶もいなくなり、仮設だから......という理由なのでありましょう。職業も「鳶職」から「基礎屋」なる名称に変わってきたせいでしょうか。
リンクでも、煮てでも焼いてでも......結構でございますです。
建築に素人の目からすると、基礎工事の仮設物の端部まで、きっちりと「いすか切り」の処理を施すとは、現場の方々の良心の象徴のような気が致します。
移動や改変の防止のシンボルとの事ですが、なにか精神的な、神性を帯びたもののような感じがします。
(暮れからのアネハなどを耳にしている所為でも有るでしょうが・・)
ところで
リンク頂いて行っても宜しいでしょうか
iGa さん、どうもです。
この図判だけ見て喜んじゃったもんだから、「いすか」にまで心至りませんでした。
あっ、本当だ!
Posted by: 秋山東一 @ January 7, 2006 09:07 AMあっ、本当だ!
電子辞書ビューアも同じ図版ですね。
それに「いすか」の図版もありますね。