051107

LOHAS ロハス or ローハス

THINK

LOHAS 」とは、Lifestyles Of Health And Sustainability の頭文字をとったものだそうだ。「ロハス」とか「ローハス」とかというとのことだ。これが流行っているらしい。

日本語にすれば、「健康で持続可能な社会に適合した生活様式」というようなことのようだ。
Sustainable サスティナブルは持続可能なという意味で、建築に使われる事が多く、極、親しいものであるが、建築だけでなく生活様式にまでと広げて使われているらしい。

さて、なんだか誰でも LOHAS な「家づくり」とかなんとか言えちゃうのだが、どーかなーという感じである。誰も「健康的な」という字面に賛成だし、まぁ、ちょっと難しいけれど(難しいから、とも言えるが)「持続可能な」というのも、反対しづらいものである。

LOHAS を Google で検索すると、646,000件がヒットするのだが、さて、これからが問題だ。日本語サイトに限ると、548,000件、英語サイトに限って検索すると、76,900件という結果であった。

「 LOHAS 」、これって、どうも日本でだけ、大いに流行っている言葉のようである。

「ロハスな........」なんて誰でも言えることなのだが、その前に LOHAS な何かを作り出すのには、どうしなければならないか、どんな社会的な構造が必要なのか、そんな視点が欠け、お題目、それも誰も反対できないようなお題目が一人歩きしているように思えるのだ。

下記のブログの記事を読んでも、なんだかなぁ、というものである。
週刊!木村剛 powered by ココログ: [フィナンシャル ジャパン ] 全世界的ムーブメント「LOHAS(ロハス)」に注目!


051113 追記

11月13日付け朝日新聞朝刊26面読書欄「亀和田 武さん(作家)のマガジンウオッチ」に記事があった。
あっちでもこっちでもロハス」とある。

 あっちでもロハス、こっちでもロハス。最近、ロハスという文字を見ない日はありません。

.......ここは一つ「ソトコト」(木楽舎)を手にとってみるしかありません。......

 やたらと広告が多いのです。ビジュアル処理がすぐれているため目立ちませんが、大手企業の広告がめじろ押しです。.......

 一見それとわからない、洗練された広告ページの集積を眺めるうち、ロハスの実体も見えてきました。〈機能〉を強調するだけでは、もはや商品は売れない。それに気づいた21世紀の資本主義が、総力で開発した”人と地球にやさしい”商品という巨大プロジェクトがロハスです。ただ便利な物を売るのでなく、「ココロの健康」を標的にしている点が、従来のビジネスとの最大の違いです。



追記 051212

mojix さんの「Zopeジャンキー日記」で 「LOHASの商標の問題」についてのブログの紹介があった。

[R30]: LOHASは「サブマリン商標」の成功事例か
「で、みちアキはどうするの?」: 商標で持続可能な収入を得るライフスタイル


Posted by 秋山東一 @ November 7, 2005 01:44 AM
Comments

西川りゅうじん氏は今週の週刊文春の記事「週刊文春版・2005年流行語グランプリ」では全く違うこと言ってますね。
「、、、、私はLOHASのHはHentai、SはSukebe、すなわち『変態とスケベの生活様式』と呼んでます。」だって、あんなに持ち上げて、こんなに貶すとは、ん〜、

Posted by: iGa @ December 2, 2005 10:36 PM

三井物産とソトコトのライセンスビジネスのニュースが気になります。持続可能性な社会を構築するのがLOHASの本質である以上、草の根的活動が大きな意味を持つ。それを制限しようとするのがこの商標ビジネス。LOHASのフィロソフィーに逆行する動きです。商標はである以上、三井+ソトコトが事業者にフィーを請求することは間違いなくできる。しかし、LOHASの本質的な意義まで無視してLOHASビジネスをやるのか。
三井もCSRという責任を投資家に負っている以上、それは出来ないし、やったら株主訴訟まで発展する可能性もあり?!

Posted by: ひで @ November 21, 2005 09:15 AM

ロハスとかスローライフという言葉を若い人が口にすることに違和感を覚えます。
がんばらないことの言い訳みたいな感じです。

Posted by: 伊礼智 @ November 14, 2005 11:18 AM

「ソトコト」って不思議な雑誌と思っていました。その力の源は、やっぱり広告かと理解したところだったのです。その上、「ロハス」の商標登録まで手を拡げていたんだとは驚きました。なかなか、やります(悪い意味で)ですね。

Posted by: 秋山東一 @ November 14, 2005 10:51 AM

今朝の東京新聞に「新語ビジネス花盛り」と云うタイトルで「ロハス」が取り上げられています。「ロハス」に関する商標の多くは「ソトコト」と三井物産が登録しているそうで、三井物産がライセンスビジネスを立ち上げるのだとか。何だか、さもしいですね。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20051114/mng_____kakushin000.shtml

Posted by: iGa @ November 14, 2005 09:40 AM

「ロハス」と云う言葉の意味を知ったのは坂本教授を広告塔に起用した超高層マンションの広告文案でした。既に1970年代後半にヨーロッパでは高層住宅は人間が住む環境として適していないと云う結論が出されているのに、日本ではタワー型の超高層マンションが自称・勝ち組のステイタスという歪んだ状況です。超高層マンションはデベロッパーとゼネコンにとってスケールメリットという一時的な経済効果があるだけで、都市環境や人間環境へのマイナス面を隠蔽するために「ロハス」と云う言葉が使われている気がします。その広告を見て、教授はピアニストだけに右手と左手を使い分けるのがうまいと思った。

Posted by: iGa @ November 8, 2005 02:49 PM

すごい偶然ですが、わたしも、昨日夜の電車に揺られながら車内つり広告を見ていて同様のことを感じました。うまくことばではいえないのですが、なぜこうして、こういうようなことばが消費されていくのか…とてもナゾです。
毒素をだして、マクロビをして、アロマにホメオパシー、ロハスな生活、オーガニックな野菜、自給自足の生活…あげればきりがないけれど、こういうスタイルを啓蒙するときはもういらない!と思ったりします。あふれすぎていて、それ自体が時代の流行では意味がちがうように思えます。わるいことではないにせよ、現代人は情報収集でかえって自分が忙しくなるような気がしてなりません。

Posted by: mitsubako @ November 8, 2005 12:51 PM

シンクロ、シンクロ。
新しい言葉を作り出してはコマーシャルベースに乗せていくのは
かなーり気持ちの悪いことだなと思い、
最近はうんざりしています。
やっぱりマイブームでいいわン。

Posted by: りりこ @ November 7, 2005 10:21 PM

 まあ書いてるのが西川りゅうじんですからね。まともに聞いてもむなしいだけです。
 吉祥寺で街起こしを頼まれて、これからはオタクですと、コスプレして街をパレード
するという、馬鹿としか呼びようのない企画をやらせたことだけでも、頭の薄さを露呈
してます。
 まあ、「文化」と書いてビジネスと読むような人間ですね。

Posted by: いしかわじゅん @ November 7, 2005 02:36 AM