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TAMIYA T34/76 1/48

TANK

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新しいタミヤ1/48ミリタリーミニチュア・シリーズには、ちょいと興味をもっていたのだ。
そのNO.15、T34/76が登場となればすておけない。それも「第112クラースナエ・ソルモヴォ工場」製のT34/76となれば.......、早速、手に入れて作ってみたのだ。

今までのタンクのプラモデルのスケール1/35からすると、ずいぶんと小さい。1/72との中間という感じかな。全長138mm、手にとった感じは自動車のダイキャスト・モデルの標準1/43という感じで、それにシャーシィがダイキャスト製とあって、大きさといい、その重量感、何か好ましい感じである。

小さく、部品点数も少ないので簡単に組立てられる。しかし、その精密さ密度は、かっての1/35なみなのだ。豊富になった実物情報と製作技術の進化の反映か、今までのものより太めの感じにリアリティを感じさせられる。

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プラモデルに興味のない方もおられると思うが、タンクやジープの軍用車のプラスチックモデルの標準のスケールは1/35なのだ。

各種模型のスケールについてはいろいろな事情によって決定され、いろんなスケールが混在しているのだが、この1/35というスケールはタミヤという模型メーカーが軍用車の模型を製作するにさいして決定し、それが世界のスタンダードということになったのだ。タミヤはモーターと電池を入れて可動モデルを作るという寸法から決定したのであろう。
プラスチックモデルが大発展する過程で、その先端を切ったタミヤのスケール1/35が、業界スタンダードになるのは当然の帰結であったのだ。

しかし近年の東欧系や、香港、中国の模型メーカーの勃興は、多くのモデルが生み出され、ガレージキットと呼ばれる小メーカーの製品も少量多品種、もうスケールモデルとしてのアイテムは全てそろってしまったというような状況になってしまった。又、供給されるエッチングやレジン製のディテールアップを狙う製品も目白押しという状況は、プラスチックモデルを作るという行為自体の敷居を高くしてしまった。
若年層の模型離れと言われて久しいが、大人であってもマニアあるいはオタク専用という特殊な趣味においやってしまった。
結局はその傾向は、大手模型メーカー自体をも困らせることとなってしまったのだ。

そんな状況を打開すべく、タミヤは新しいスタンダードとなるスケールを1/48のミリタリーミニチュア・シリーズを立ち上げたのであろうと思われる。最近、モデルを作るという有様から、完成されたモデルをコレクションするというような方向もでてきた。そのような方向にも見合ったスケールなのではないかと思われる。最初、飛行機のスタンダード・スケール1/48のアクセサリーのように小さな軍用車をだし、そして、なんてったってTiger(OSXとは関係ない、こちらの世界ではティーガーとかいう)タンクをだし、ついにT34/76まで登場とあいなったのだ。

小さいから組立が簡単で早い、もちろん小さいから廉価、同じく新製品の開発も楽と、メーカー・ユーザーともどもハッピーな規格1/48スケールになって欲しいものだ。

Posted by 秋山東一 @ June 5, 2005 12:05 AM
Comments

それは楽しみですね。

あの今までのタミヤ1/35の軟質プラスティックのキャタピラってのは、モーターライズと共用するのに必要な伝統的なアイテムだったんでしょうね。結局、サードパーティ製のもっとリアルな組立て式のキャタピラ購入なんてことになって本体のモデルの倍というような費用が必要だったのですから、ユーザーはどんどんマニアックになるし、メーカーも困ったというような状況になってしまったような気がします。

キャタピラの薄さと彫刻の細かさには感心ですね。

Posted by: 秋山東一 @ June 12, 2005 12:09 PM

本日、さっそく新宿さくらやホビー館にて購入してきました。
ヘッツアー、キューベルワーゲンも同時購入。
T-34ですが、いてもたってもいられず、ホイール周りのみ組み立ててみましたが
その出来の良さにほれぼれしてしまいました。
さすが田宮、そう安っぽい物は作りませんね。(あたりまえですが)
それと,キャタピラまわりがいつもの樹脂製のでないのが良いと思いました。
特にT-34のあの薄っぺらなキャタピラの感じはぶよぶよの樹脂では表現できませんから。
後は時間を見つけて続きをと思っています。

Posted by: fuRu @ June 11, 2005 09:01 PM

そうですね。まったく。
先日、八王子の模型屋さんが閉店した話をエントリーしましたが、プラモデルもちょこっとご近所で買うなんてことができなくなりましたね。
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000795.html
僕はこの T34 は新宿の「さくらや」で買いました。

Posted by: 秋山東一 @ June 8, 2005 11:52 AM

T-34とともに好きな
ドイツのヘッツアーも(ようやく)ラインナップしておりますね。
模型屋さんに早く行きたい。
でも、最近、プラモデルを売っているところ、とっても少なくなっていませんか?
売っていてもガンプラだったりして。
困ったものです。

Posted by: fuRu @ June 8, 2005 11:06 AM

この第11工場で1942年から43年に製造された1941年型T34/76は、私の一番の好みのT34だ。

歩兵を搭乗させるため、砲塔・車体全面に取り付けられたたくさんの「手すり」が特長である。全部で18個所もあるのだ。キットの手すりもなかなかの出来で簡単に接着して完成できるのだが、やっぱり、ちょっと太いという印象である。
0.5mmの針金で自作してみた。それも手元に真鍮線がなく、目の前にあった針金で作った。軟らかくて真中で曲がったりして、それも本物っぽいのだ。

タンクでも建築でも、私にとって「手すり」は大きな興味の対象なのだ。
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000421.html

Posted by: 秋山東一 @ June 5, 2005 10:21 AM