Schuco / GARAGE & KOMMANDO ANNO 2000 | [ Car , TOYS ] |
シュコ Schuco のブリキには車だけじゃなくて、ガレージもあるのだ。
丸い波板屋根の黄色いブリキ製ガレージだ。2枚の開き戸が開くと1台のリムジンが走り出す。
ガレージの大きさは幅70mm奥行き150mm高さ70mmである。
ガレージの横にはスケールアウトしたクラシックな電話機が付いている。この電話機がちょっとした仕掛けなのだ。電話機の受話器のブラケットを押すか、コードを引くことによってガレージ内の車を押し出す形で走り出させることができるのだ。
これって1930年台の少年の遊びなのだ。この玩具でちょっとした人口知能的なパフォーマンスを見せることができるのだ。少年は受話器を取って電話する「運転手さん、車お願いします」、そして、受話器を戻した途端にガレージの扉が開いて車が走り出す。「ほらね」と自慢するというわけだ。
ガレージの屋根の内部に、なかなか巧妙にして美しいメカニズムが組込まれているのだ。
このガレージ専用の車はゼンマイ動力の KOMMAND ANNO 2000 という。車体はあのタトラ風の尾ビレがついた車 1010 と似ているが、前頭部が異なっている。バンパーの上のドライビングライトを左右に動かすことによってステアリングを操作できるし、後部バンパーを後に引くと後進走行(なかなかこっているのは前進状態とは異なる低速走行なのだ)になるのだ。これによってバックでガレージに入れることができるのだ。後進した車はバンパーがぶつかり前進状態になって停止するようになっている。
ガレージとは関係なく、この KOMMAND という名前に仕掛けがある。車の天井部がルーバー状になっているが、その内部に音(音波による振動)に反応する膜状の仕掛けがあり、車の発信、停止を制御できるのだ。GO STOP と音声でもいいのだが、ちょっと大声の必要がある。というわけで、このセットには付いていなかったが、こんな専用の笛がある。
それにボンネットなんかが開いてエンジンが見えるという仕掛けも可愛らしい。
Posted by 秋山東一 @ May 8, 2005 07:01 AManeppe さん、たくさんご興味をお持ちいただいてありがとうございます。
これらはアンティークではなく、最近になって作られた復刻品・レプリカですが、1930年代の玩具は大変高級なもので、ええとこの坊ちゃん嬢ちゃんの物であったと思います。「ブリキ=安物」というような気分は、戦後の日本が作ったものかもしれません。
今、高級かと問われれば、価値観の問題ですが、きっと昔よりずーっと廉価なのですが、高級なんだろうと思います。
昔の品質の高いブリキ玩具が、今レプリカとして手に入るのは幸せなことだと、僕は考えています。
Posted by: 秋山東一 @ May 8, 2005 08:06 PMまたまた感激。
しかけがあるなんておどろき。
このような玩具は当時、高級なのでしょうか?
今は高級にみえます。