となり町戦争 | [ BOOKS ] |
となり町戦争
著者: 三崎亜紀
ISBN: 4087747409
出版: 集英社
定価: 1,475-円(税込)
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ある日、戦争が始った。それもとなり町との戦争だ。
郵便ポストに入った町の広報でそれを知る。
【となり町との戦争のお知らせ】開戦日 九月一日
終戦日 三月三十一日(予定)
開催地 町内各所
内容 拠点防衛 夜間攻撃 敵情偵察 白兵戦
お問合せ 総務課となり町戦争係
どこで戦争が行われているのかも分からず、今まで通りの生活が続く。
ただ、広報の【町勢概況】の亡くなった方の数の横に(うち戦死者......人)とあり、その数が日々多くなっていった。
そして突然、「舞坂町役場総務課となり町戦争係」から「戦時特別偵察業務者」に任命される。
.........................
そして、戦争は始った時と同じように終る。...........彼女がいう「これが、戦争なんですよ」............
戦争は役場の業務として、全てが事務的に坦々と進行していく。
それは「リアル」なものとして感じた。きっと戦争ってこんなことなのだ。誰もその全体を体験することはできないし、それが死にいたるものであろうが、一人の人間が体験しうることではあっても、それは全体ではないのだ。
きっと「となり町」との戦争も、イラクでの戦争も同じ構造の中にあるのだ。
Posted by 秋山東一 @ March 22, 2005 09:00 AM栗田さん、玉井さんが想像されているような「となり町.....」でも「.....戦争」でもないような気がします。
もっとアイロニカルな、批評というべきなのか、ちょっと恋愛小説だったり.....、とてもすてきな読書でありましたぞ。ぜひお読みいただければと思います。
いま、バンコックのネットカフェで書いています。11時の飛行機まで、街に出て探検中、そろそろ空港にいかなくっちゃ。
ヴィエンチャンでは「いいよいいよ」って言う感じだったのに、この街では「僕のラップトップをつないでいい?」と、3ヶ所のネットカフェで聞きましたがみんな駄目でした。
ここの店の女の子が少し賢そうだったので、なぜなのかと聞くいたら、機械をかえるとパスワードをきかれるんだが私達はしらないんですと言いました。
だから、ここの機械で書いていますがコメントをかけるでしょうか。
この本は、ちょっとやられたなっていういい着想ですね。戦争がふたつの村だったらっていうお話なのでしょう。しかし、それほど淡々とはいかないだろうっていう気がしますが、読みたい本ですね。
ではまた。
椎茸ぶらの戦い
剣や弓や槍を使って、となり町の同年代の子供たちと毎週末、山や沢や椎茸ぶらをかけずり回り、遊び場の領地争いで戦っていました。
小学生の頃、庇護の神1本でつくったおもちゃが、本当に人を傷つける「武器」になることを自ら経験したのです。
相手の矢がおでこに当たり、大量に出血したので山を下ると、それを見つけた大人たちが騒然としていました。
大人たちによる「となり町戦争」には発展しませんでしたが、武器作りの遊びは禁止され、わたしのおでこには傷が残りました。