EPIC 2014 | [ Internet/Web , THINK ] |
栗田さんの CHRONOFILE の エントリーで教えていただいて、早速「EPIC 2014」を見た。
インターネット世界の近未来予測をフラッシュ・ムービーで作ったものだ。とても面白かった。
EPIC 2014
この「EPIC 2014」の2014年って、ジョージ・オーエルの「1984」をもじっているに違いない。 モノクロのフラッシュ・ムービーとナレーションだけ、単純な作りだがなかなかの迫力、説得力あるコンテンツだ。
最良の、そして最悪の時代。
2014年、人々は前世紀には考えられなかったほどの膨大な情報にアクセスできるようになる。
誰もが、何らかの形で貢献をする。
全員が刻々と変化する生きたメディア空間に参加するのだ。しかし、マスコミは姿を消してしまった。”第四の権力”は衰退する運命にあり、20世紀的なニュース機関は結果的にはそれほど遠くない過去の残留物となった。
2014年への道は、20世紀半ばにさかのぼる。....................................2014年3月9日、グーグルゾンは「EPIC」を公開。我々の世界へようこそ。
この”進化型パーソナライズ情報構築網(EPIC)”は、雑多で混沌としたメディア空間を選別し、秩序立て、そして情報配信するためのシステムである。ブログの書き込みから携帯カメラの画像、映像レポート、そして完全取材にいたるまで、誰もが貢献するようになり、その多くが対価を得るようになる。記事の人気度により、グーグルゾンの巨額の広告収入のごく一部を得るのだ。.................
...............2014年の現在、ニューヨーク・タイムズ紙は、グーグルゾンの支配に対する精一杯の抵抗として、オフラインとなった。
タイムズ紙は、エリート層と高齢者向けに紙媒体のみを提供するようになる。
しかし、ほかにも進むべき道は、おそらくあっただろう。
これは一つの近未来予測だが、この内容は、今、巷で話題の堀江貴文のライブドア対フジテレビの底流といえるであろう。New York Times が守旧派メディアの代表となっているが、フジテレビも同じ構造の中にあるのだ。
インターネット世界の未来を予測するにも、この「EPIC 2014」がもっと話題になってもいいように思えるのだが。
ブロガーの皆さんが英語、日本語と用意してくださっている。
● Summary Of The World: Googlezon And The Newsmasters EPIC
● 「EPIC 2014」日本語訳
EPIC 2014のこと、まったく存じ上げておりませんでした。
私の場合もテレビとか新聞は、話半分に見たり聞いたりしているというのが本音のところです。これらの世界にはきちんとしたオピニオンリーダーもあまりいなくなりました。それに、テレビも新聞と同じで、「どこも同じ」になっています。
日本の場合は、特に「文字好き」の傾向はずっと続くような気がします。それも単に紙ではなくなっていくと思うのですが、きっと思わぬメディアが登場するのでしょう。
広告は必要ですが、サイバー空間の広告もほとんど無視しています。たぶん、ある意味で、サブリミナルなものにしていかないと訴求性はなくなるのではないでしょうか。いやもうそういうふうになっているのかな。
日本はかなり郊外に行っても、むしろ個と個の間の距離が密です。だから特に米国などとはメディアの発展形態がちがってくると思っていたんですが、そのあたりの図式も崩れてくるんでしょうか。
人は顔の見えない世界では何をやらかすかわからんという気がしてきました。
ライブドア対フジテレビの構図は将来的に広告メディアとして広告主と消費者にとって、どちらが有効なメディアなのかということに尽きると思うのだが、残念ながらどのメディアもそこを言及していない。地上波テレビからスポンサーが消える日が来ないとも限らない。