050306

IDO / MT66型

TOOLS

ido_mt66_0.jpg初めての携帯は IDO のモトローラ MICRO TAC II であった。

1994年の8月11日水曜日の夏休みの始りという時、午前9時過ぎに、その頃、新宿にあったMac系のコンピュータ・ショップ [Power You] で大行征氏と待ち合せ、「IDO plaza 新宿」ににでかけたのだ。

ido_mt66_1.jpg


IDO とは今の au であるが、その頃は正式には日本移動通信株式会社といっていたのだ。「判官びいき」の我々としては、旧電電公社の流れ NTT ドコモの携帯を選ぶわけにはいかない。なんていっても IDO なんであった。

こういう類いのお道具大好きの大行征氏(現在のNOKIA同盟の盟主だが)が、そろそろ買い時ではないかと、僕に連絡してきたのだ。というわけで二人で初めての「携帯電話」を買いに出かけたのだ。その時代、どこでも誰でも、ケータイというわけではない。とにかく仕事で必要な職業の人(例えば不動産屋さんの人とか.....ね)の物って感じで、今、考えると結構高価な買物であったのだ。

とにかく、モトローラの機種とは決めていたのだが、その時、赤いLEDによるドット文字の表示の視認性が気に入って僕は旧型 MT66形(通称は「赤目」といったらしい)、大行はモノクロの液晶の新型を選択したのであった。もちろん、アナログ時代、メールもネットも夢の中、カメラも何もついてはいない。濃い灰色の図体はでかくて、なんとも味も素っ気も無いが。何か軍用といってもよさそうなスパルタンな雰囲気と、その頑健さは今の携帯には得られないものなのだ。

だが、その頃の性能といえば、信じられないほどのものである。電池性能は.......、泊まりがけで出かける時には予備の電池を持ち歩くのは欠かせないのであった。それにどこでもかかるわけではない、まだまだ、進行中のシステムであったのだ。毎月の請求書についてくる地図で徐々に使える場所が増えていくのを確認するという時代であった。


ido_mt66_3.jpg近くにあった携帯を並べて集合写真を撮ってみた。

もちろん、右から二番目が MICRO TAC II である。隣の Vodafone 702NK (NOKIA6630) と比べてもその大きさが分かる。今の携帯の中でも NOKIA6630 は大きいものであるが、それに比して幅はともかく、長さ、厚さはすこぶる大きい。NOKIA は130g(これも他に比べれば重いほうなのだが)なのに264gと倍の重量なのである。

ido_mt66_5.gif


真黒な透明風防みたいなプラスティックの奥に赤く光るLEDのドット文字は8文字、まぁ、その頃の携帯の番号は7桁だったから十分なのだが、とても美しいのである。

こんな風にして僕の携帯が始った訳だが、今年、再び大行氏と一緒の新しい携帯 Vodafone 702NK (NOKIA6630) を手にした。再びこの携帯は新しい地平を見せてくれるに違いない。


Posted by 秋山東一 @ March 6, 2005 10:02 PM
Comments

やぁ、あの時は気合はいっていましたね。集合時間朝9時ですよ。
どこいっちゃったのかな、と思っていたら、工具キャビネットに入っていました。電池は充電もできるかどうか分からないので、車のシガーライター電源につないでみたら、見事点灯しました。

Posted by: 秋山東一 @ March 7, 2005 09:59 AM

十年たってまだLEDが活きている!凄いですね!
それに白ロムでしょうから、オークションでいい値になるでしょうね
あっと、余談ですがNOKIA6630はキャリアフリーで、702NKはVodaの縛りがあります
6630ですと台湾など海外で安い現地のSIMが使えるのですが・・・
私は区別して考えています

Posted by: ブリキ猫 @ March 6, 2005 11:34 PM