ゴミ箱 | [ BARRACK finder ] |
道端に捨てられていたゴミ箱、これがゴミ箱って分かる人ってきっと少ないにちがいない。
コンクリート製の箱、上部のスティール製の蓋を開けてゴミを投入する。
前面の木製の可動する戸は、内部のゴミを取りだすためのものだ。昔はどこにもあったものだが、ゴミ収集車が走り回り、プラスチック製のゴミバケツが各戸にあるというようになった時から見かけなくなったような気がする。そのゴミバケツもゴミ袋にとって代わってしまったようだ。
昔は今のようにたくさんのゴミがでるというようなことはなかった。生ゴミは家の裏の地面に埋めたし、なんでもかんでも、ゴミになるよりなにがしか再利用されていたような気がする。
こんなゴミ箱に入れるものって落葉が相応しいと思う。そういえば落葉焚きなんてことも見かけないな。
このコンクリート製のゴミ箱には、鉄筋ならぬ針金が入っている。鉄筋コンクリートの小型版だ。
鉄筋コンクリートは英語では Reinforced Concrete というが、「補強コンクリート」というわけだ。鉄筋コンクリートの元祖は、コンクリート製の植木鉢だったんだそうだが、このゴミ箱は「補強コンクリート」の正統的末裔なのだ。
masa さん、こんにちは。
昔、スパムコメントをくらった時、コメントを受け付けない設定にしたままになっておりました。すみません。
しかし、ここはコンクリートの話でずいぶんと盛り上がっていますね。
iGaさん
あっちでもこっちでもお世話になります。GRCなんてのは初耳でしたし、コンクリートヨットというのも、昔から話には聞いていましたが、今回初めて目にしました。GRCはヨットに向いているようですね。
グラスファイバーを用いたGRC(Glass fiber Reinforced Cement)と云うものもあります。日本GRC工業会
http://grc.gr.jp/
フェロ・セメントを用いたヨットの制作がこちらに紹介されてます。
http://f12.aaa.livedoor.jp/~freedom/newpage8.htm
akiさん、昨日はコメント&TBをありがとうございました。TBいただいたエントリーにはコメントができないようです(^^;ので、気になっていたこの「ごみ箱」君に書いています。僕も、このタイプのごみ箱と防火用水には眼がないのですが、これは非常に程度が良いし、表情も良いですね。もう可愛いというレベルです(^^; 特に、上の蓋が残っているものは、最近は目にしたことがありません。貴重だと思います。
ところで、鉄筋コンクリートですが、鉄以外の素材を使ったりして、ファイバーグラスなみ、もしくはそれ以上に軽く、強度も同等以上にできるものなのでしょうか? ヨットのハルの素材として、興味を感じましたもので…。
フェロ・セメント(Ferro-cemento)はPier Luigi Nervi(ピエール・ルイージ・ネルヴィ)によって考案され、鉄網をセメントモルタルで固めたもので薄肉のシェル構造等に適しています。
フェロ・セメントは薄肉が可能なのでヨットやカヌーに応用されています。ですからヨットやカヌー関係者の方が馴染んでいる言葉のようで、フェロ・セメントでGoogle検索するとフェロセメントカヌー競技大会が真っ先に検索されます。
えぇ、もちろん沈みません。
鉄の船が沈まないように、鉄筋コンクリートの船も沈みません。
ヨット!?
沈んでしまわないのですか。
鉄筋コンクリートは19世紀の中ごろ、フランスの造園家J・モニエが植木鉢を作る方法として発明し特許を取得した、といわれています。
150年ほどの歴史ですが、コンクリートの発明がなければ、近代建築、そして現代建築の歴史はなかったのです。もちろん、このゴミ箱もね。
ところで、鉄筋コンクリートでヨットを作るって知っていますか。
このゴミ箱が現役時代、ゴミってきたないという印象をもっていなかったと思います。このコンクリート製のゴミ箱だって「資源ゴミ収容庫」という感じだっいたと思います。
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最初の鉄筋コンクリートの建物の話、手元に資料がなくて書けませんが、又、改めて。
知らなかったです。
「箱」というには、手がこんでいますね。
木戸のほうがいたんでしまいそう。
どうやってゴミが入っているんでしょう(じか?)。
何かとてもなつかしいです。それと邦画の「無能の人」を思い出してしまいました。
鉄筋コンクリートの元祖の話、知りませんでした。応用したのでしょうか?