050203

ニッポン・プロダクト

BOOKS , Be-h@us , OM/VOLKS HAUS

nippon_p_0.jpgNippon Products
ニッポン・プロダクト デザイナーの証言、50年!
ものづくりの原点とヒントに満ちたデザイン・サクセスストーリー88

美術出版社の『デザインの現場』3月号増刊号は「ニッポン・プロダクト」、JIDA 日本インダストリアルデザイナー協会の創立50周年(2002年)を記念事業としての「ID50年史」として出版された。

今年2005年は太平洋戦争敗戦から60年、日本は米国による占領という状況から、米国の進んだ技術、工業製品を見せつけられ、自己の文化への新しい理解が生まれ、日本という自己の風俗・習慣。環境を認識せざるをえない、それが日本のインダストリアルデザインの原点となった。

そして60年、インダストリアルデザインの歴史、その成果がここにある。

フォルクスハウス、そしてBe-h@usが、先人達の歴史とともに、88点の製品(さすがインダストリアルデザイン、作品とはいわない)の一つとして選ばれた。

東芝の電気釜、スバル360、スーパーカブ、フェアレディZ、ウォークマン等々の現在に至る工業デザインの名作が並ぶ。そんな「製品」の端っこに「集成材・金物・パネルのシステム化された住宅」が並んでいることがうれしい。

ID インダストリアルデザインのエポックメーキングとなる製品、最初に選ばれたのは600点、絞り込み170点、激しい討議の末、最終的に88点に決定されたそうだ。
突然の編集者の電話から、フォルクスハウス、そしてBe-h@usがその一つに選ばれていることを知った。この50年の歴史の中に、フォルクスハウス、そしてBe-h@usにこの場所を与えてくださった方々に感謝せねばならない。

nippon_p_1.jpg

フォルクスハウス+Be-h@usの10年の最新の「製品」として、Be-h@usのFlagship、 Be011/606/BOX を選んだ。新しい小住宅、立方体の箱、その屋根にはOMソーラーの集熱屋根、ここには、これから発展すべき要素の全てがあるように思っている。

住宅を一つの「作品」として見られるところから、今、初めて「製品」として見てもらえていることを誇らしく思っている。


追記 060205

美術出版社の『デザインの現場』増刊号として刊行された「ニッポン・プロダクト」は、単行本として新しく出版された。

ニッポン・プロダクト

Posted by 秋山東一 @ February 3, 2005 08:23 AM
Comments

 ほかのことに気を取られて、メーリングリストを読むまで、このエントリーの内容を知りませんでした。コメントが遅れましたが、秋山さん自身がそんな発言をするわけにはいかないでしょうが、ぼくの感想は正直なところ、おめでとうございますというよりはむしろ「Be-hausを選ぶというのはニッポンプロダクトの視点のセンスがいいな」でした。

Posted by: 玉井一匡 @ February 7, 2005 09:04 AM

ニッポン・プロダクトへの掲載おめでとうございます!
私も、Be-h@usの本の制作に関わった者として、この88点の製品のひとつとして選ばれたことをとても喜ばしく思います。

Posted by: 高橋貴子 @ February 4, 2005 09:41 AM

栗田さん、ありがとうございます。
編集の方からそれなりの話は聞いていたのですが、送られてきた見本誌を見て、88個の「製品」の一つとしてあることの重要性に気がつきました。

Posted by: 秋山東一 @ February 3, 2005 11:43 PM

Be-h@usの本を制作した編集者として、今回の「ニッポン・プロダクト」の1つにBe-h@usが選らばれたことをたいへん名誉なことと受けとめています。
「作品」ではなく「製品」として認知されたことは、だれよりも秋山さん自身が一番喜んでいることでしょう。
Be-h@usは、通常のビジネスの手法とは違った展開のしかたで、その存在を広めてきました。21世紀の新しい製品のあり方として、さらに一般の方に解りやすく、その特徴を伝えることができるシステムと発信のしかたが問われているように思います。
このエントリーと同じ内容がBe-h@usのブログに自動的にアップされるとか、個人の発信として始まった建築系ブログの存在をイントラ型ブログとしてBe-h@usで集約することなど、今年のテーマが見えてきたように感じています。
おめでとう、秋山さん!

Posted by: 栗田伸一 @ February 3, 2005 04:47 PM