四畳半襖の下張 | [ BOOKS , CD/DVD ] |
相変わらず紙の上に印刷された本を読んでいる。
今後、「読書」ということが、コンピュータ、そしてインターネットの進化によって、どのように変質していくのか分からないが、「CD-ROM / T-34」のように、コンピュータを介して、読む、見る、聞くという、紙の上の読書とは異なった世界になるのだろうか。
手元に「四畳半襖の下張・赤い帽子の女」がある、
「四畳半襖の下張」は、永井荷風の作と伝えられる高名なる春本というわけだが、1972年、作家・野坂昭如によって雑誌「面白半分」に掲載され、刑法175条「猥褻文書の販売」違反に問われた。
この CD-ROM にはその本文、ナレーターによる朗読、野坂昭如による音声にようる解説、そして裁判資料をも含んでいる。
「赤い帽子の女」は芥川竜之介の作とかと伝えられる、同じく高名な春本とか。
この CD-ROM 版「四畳半襖の下張」は難解な語句には注釈がつくという親切な仕掛けも施されている。これを読むにはそれなりの教養を要し、辞書を引き引きでは、なんとも猥褻な気分には程遠い。
CD-ROM 版の最大の特長は女性ナレーターによる朗読であろう。「あれ、あれ.........」と、朗々として堂々たるその朗読は風雅な気分をも醸し出す。
1997年もので Win でも Mac でものハイブリッドだが、OSX でもクラッシック環境で対応している。
Posted by @ December 16, 2004 08:04 AM出版物のPDF入稿で様々な変化が起こりそうです。著作権のあるものがデジタルデータで出回ることはないと思いますが、PDF化は出版物のオンデマンド化への布石だと考えられます。既にトヨタなどはカタログのPDF化をすすめ、ディラーのリクエストに応じた部数だけ印刷製本するオンデマンド化に移行しているようです。
Posted by: iGa @ December 16, 2004 03:05 PM