041201

木星と金星と月の写真

etc.

mitsuhiko_photo_16.jpg

昨年9月11日のエントリー[月と火星の写真]の惑星接近研究家・田中三彦氏からメールをいただいた。

皆々様

お元気でいらっしゃいますか。
ときおりやる悪い癖、受け手側の迷惑も顧みず、勝手に同報メールを送らせていただきました。

ちょっと古い話ですが、2週間ほど前、金星と木星が異常接近しました。
さらにその数日後には、月がその間に割って入りました。
というわけで、ベランダに望遠鏡とカメラを据え付け、3日間、朝の三時半ごろからせっせと写真を撮りました。
写真20枚と説明文をインターネット上にアップしましたので、ご覧いただけたら、それはもう、メチャクチャうれしいです。(添付ファイルに接続方法などを記してあります。)

なお、表示された写真が小さい場合、その写真をダブルクリックすると画面いっぱいに広がります。

忙しい世の中、返信不要。いっさいお気遣いなく。

田中三彦

というわけで、[田中三彦・天文写真館]をクリックしてください。

田中三彦・天文写真館

◆説明 11月5日に木星と金星が天空で異常接近し、11月10日には、その木星と金星の間に月が割って入るという珍しい光景が見られました。ここにアップしたのは、5日、9日、10日の3日間、朝の3時半から、わが家のベランダからせっせと撮影したたくさんの写真のうちの19枚です。

◆各写真について
[写真1]あまりうまく撮れていませんが、木星です。いちおう縞も2本ほど見えています。望遠鏡をとおして撮影しました(7日撮影)。

[写真2〜7]三日月のクローズアップです。望遠鏡をとおして撮影しました(9日撮影)。
じつは金星も撮ったのですが、全部失敗に終わりました。(^_^;)

[写真8]木星と金星がもっとも接近したのは11月5日午前11時ごろ。この写真は、そのおよそ6時間前の5日朝5時すぎに撮影したものです。両者の間隔は月約一個分。明るいほうが金星。

[写真9]じつはこのとき、このデュオをはるか遠方から羨ましそうに眺めている星がいました。火星です。写真の左側(東側)、離れたところにある小さな白い点がそうです。

[写真10]地平線がだいぶ明るくなってきました。火星はほとんど見えなくなってしまいました(かすかに見えます)。

[写真11]5日朝5時42分。木星も曙光に溶け込みつつあります。それにしても東京の空、見事なまでにほかの星の姿がない。

[写真12と13]9日の朝撮影したものです。5日早朝にはほぼ真上にあった月が、4日間のうちに天井からすべり降りるようにして、木星、金星に急接近してきました。明日、この月が、木星と金星の間に割って入るはず…。なお、5日のときにくらべ、木星と金星の順番が入れ替わっています。

[写真14〜19]いよいよお目当ての10日の朝。ついに、木星—月—金星と並びました!
最後の1枚(写真19)では、木星は朝焼けの空にとけ込んでしまい、見えなくなりました。さらば、という感じ。このような光景がつぎに見られるのは2008年2月2日です。

[写真20]撮影助手です。傍らで寝そべっていただけですが。ほうびの散歩のとき写す。

◆撮影データ
望遠鏡による撮影(写真1〜7)
カセグレン式望遠鏡MeadETX105にデジカメNikon Coolpix4500を載せてコリメート撮影。天体追尾は手動。

カメラによる撮影(写真8〜19)
 カメラ Pentax  *istD(一眼レフ式デジカメ)
 レンズ Pentax16-45mm、Tamron 28-300mm

Posted by @ December 1, 2004 01:00 AM
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