040823

華氏911

THINK

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マイケル・ムーアの話題の映画「華氏911」を見た。とても面白かった。

映画は4年前のアメリカ大統領選の場面から始る。当選を確実にしたゴアと熱狂する支持者の映像、そして暗転、ブッシュ当選.....。「この4年間とはなんだったんだろうか」、その問いかけからこの映画は始る。

波乱の大統領就任式、そして 9/11。それは抑えた表現、人々の恐怖の表情で語られる。ブッシュ家とサウジのビン・ラディン家の石油ビジネスを通じての密接な関係、欺瞞と偽善、そして、いつのまにか 9/11 はイラク侵攻の理由となってしまう。多くの.破壊、死、戦争は弱い立場の人々に過酷な運命を背負わせていく。そして石油、戦争ビジネスは順調に推移していく.....。

スターウォーズのエピソードなんちゃらかんちゃら、というSF映画を見た、というくらい面白かった。イラクの米兵ってストームトルーパーをモデルにしたって言えるくらいよく似ている。ブッシュの間抜け面って本当はお面で、その下にはあの残忍な「皇帝」の顔が.....と思えるくらいだ。どう見たってブッシュの取り巻きって悪役然とした面々....スターウォーズそのものだ。

しかし、これはスターウォーズではないし、CG映像でもない。現実であり、今、進行中の世界なんだ。「もう、騙されないぞ」という言葉で映画は終わる。

僕は、この映画の意図、その政治的目的が成就することを願っている。

我国の首相はこの映画をご覧にならないとのこと、少しの批判精神を持ちあわせずあのブッシュに犬のように追随し我々をどんな世界に連れていこうとしているんだろうか。


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映画評論家・町山智浩のアメリカ日記
華氏 - Wikipedia
粉川哲夫の【シネマノート】2004-08-12

Posted by @ August 23, 2004 08:04 PM
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