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スクウォッター 建築×本×アート

Architecture , BOOKS

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川合健二の......」をエントリーした後すぐに、GEODESIC の栗田さんからメールがあり、この本を紹介された。もう、忘れかけられたかのようなコルゲートパイプの写真が表紙の本なんて....というわけだ。

私にとって、この SQUAttER スクウォッターなる建築評論集の著者・大島哲蔵なる人物は、まったくの初見...これも私めの勉強不足のなせる ....ではある。
しかし、事務所のmineこと溝口君は、本の表紙を見るなり「テツヤンやないか!」と叫んだのであった。関西の建築系学生ならば「テツヤン」というくらい親しい存在だったらしい。

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スクウォッター 建築×本×アート
SQUAttER

大島 哲蔵 著

ISBN: 4761523182
出版社 学芸出版社
定価:2,100円(税込)

この評論集の書名スクウォッターとは「不法占拠者」の意味で、著者が名古屋と大阪で経営していた洋書店の名前であったらしい。彼、大島哲蔵は洋書店店主であり、翻訳家、批評家、そして教育者であった。本書の腰巻きの裏側に「建築の権威化に牙をむき、建築家の在り方を根源的に問いかけてきた歯に衣着せぬシニカルな批評は多くの共感を得てきた。大島哲蔵の最初で最後の批評集。」とある。彼は2002年6月、54才で亡くなっているのだ。

たくさんの啓発される評論の数々だ。川合健二については「特殊解か, 同時代の「古典」か?」という短い評論で語られる。かって、「異形の建築」として建築界の本流に認められることのなかったコルゲートパイプの川合健二の自邸を、やはり「異形」と捉える人もいた同時期の住宅「塔の家」、その東孝光が川合の自邸は「建築の要件を満たしていない」と力説しているという。住宅は工業製品なのか建築なのか。
川合健二のこの仕事を朽ち果てさせることなく、もう一度、深刻に総括することが、住宅建築の新局面に必要なことが語られている。

一度お会いしておきたかった、と考えた。

Posted by @ June 11, 2004 05:46 AM | TrackBack (0)
Comments

 もうかなりの時がながr手しまった。僕は社会人として大阪で名古屋では学生として大島さんには大いに建築の啓蒙をうけました。本もたくさん買いました。厚かましく言えば相互に投資してたような気がします。彼の方が結果を残しているのかも知れない。もう少し待ってほしかった。

Posted by: 松本 規孝 @ July 30, 2006 11:43 PM

関連資料
http://www43.tok2.com/home/kerojetter/kkcity/
http://www43.tok2.com/home/kerojetter/kk

川合健二さんの本も企画されると良いですね

Posted by: magicalpowermako @ July 25, 2004 09:02 PM

前回、コメントした石川です。
早速、本を購入して読んでみみます。
ありがとうございます。

Posted by: ishiakwa @ June 14, 2004 06:22 PM

"テッちゃん"こと[建築批判家]大島さんは、逸話・容姿とは裏腹に学生だった僕にも気さくにグラスを交わしてくださり、熱く語ってくださる方でした。

Posted by: mine @ June 11, 2004 12:15 PM