040208

日露戦争100周年

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一世紀前(100年前と言った方が落ち着きます)の1904年2月8日は日露戦争開戦の日だそうです。

日露戦争といえば、家に古いグレイの切抜き帳が残されています。
その頃、アメリカにいた祖父が新聞雑誌の記事を切り抜いたものです。

表題は RUSSO-JAPAN WAR as seen by CARTOONISTS. です。
祖父は日露戦争についての政治漫画ばかりを集めて切抜き帳を作っていたのです。
24頁ばかりですが、その頃の政治漫画を切り抜いて貼り付けたものです。1頁7,8枚の漫画がありますから170枚くらいの量になります。
きっと、その頃の超大国ロシアに立ち向かった東洋の小国日本の勇戦ぶりと、アメリカのメディアの報道が、祖父は誇らしく思ったのではないでしょうか。

表紙の漫画はミカドを真ん中に、将軍達との晩餐という絵柄です。テーブルにロシアを表す大きな白熊。まさにミカドがそれを切り分けようとしています。向かって右端は乃木将軍みたいですが、もしかすると隣は東郷、ミカドの右隣は黒木とか、皆、本物の将軍がモデルなのかも知れません。
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この漫画ではミカドである明治天皇と彼の臣下たる将軍達とは同じテーブルを囲んでいます。
外国人から見た日本は、まだ、西欧的な君主制の国だったのでありましょう。
その後、神格化された天皇像を作りだし、無謀な太平洋戦争を引き起こし、その戦争に破れるまで、たった40年ほどしかかかりません。

Posted by @ February 8, 2004 02:07 PM
Comments

祖父はその時、サンフランシスコの写真館で、写真師になるべく修業していました。
そんなこんな、一世紀100年という時間は短いものですね。
小学生の時「木が大きく育って役にたつのには30年かかる」というのを聞いた時、その時間が天文学的な数字に感じられたのに、変れば変るものです。

Posted by: 秋山東一 @ February 10, 2004 11:57 AM

岡倉天心もその一報を滞在中のアメリカで知ったそうです。彼は日本が欧米の列強の仲間入りをすることをただ安直には喜べず、日本を欧米に理解してもらう為に「茶の本」を英語で執筆することを思い立ったとか、これは昨日の「英語で喋らナイト」の受け売りです。

Posted by: S.Igarashi @ February 10, 2004 11:02 AM

うちのジイサンは日本海海戦に参戦したのが自慢でした。ニイタカヤマノボレ。Z旗。東郷平八郎元帥。明治天皇の写真も家にありました。孫にはいつもその誇らしい戦暦を語ってました。「坂の上の雲」。

Posted by: yas @ February 9, 2004 06:36 PM