| architect | [ Architecture , BOOKS ] |
「僕は自分のことを建築家だと思っているよ..........。」
1972年チャールズ・イームズは『ロサンジェルス・タイムズ』紙のインタビューでこう答えている。......そうだ。
今、世の中は建築・建築家ブームと。昔なら考えられない、コルビジェからミース、ライト…と巨匠達の名前があがり、撮りおろしの新しい建築写真満載の、専門書ではないポピュラーな一般書として発売されている。もちろんイームズも大人気だが。
でも、彼らは「建築家」ではないアーキテクト architect なんだ。
明治時代、西洋からはいってきた技術、そして用語を日本語化するにさいして、いろいろな混乱と誤解の中で決まってきたのだ。いわゆる architecture も造家、建築。architect は造家師と最初は呼ばれ、その後、建築技師・建築師・建築士・建築家となんともはっきりしない。これは日本に建築に携わる職能としてのアーキテクトを作り出さなかったことに起因している。
無政府主義と訳されるanarchism は「否定」を意味する接頭語 an と「支配」を意味する arch であるから、いわゆる architecture という語句は、arch + tecture は「技術を支配する・・」という意味だし、architect は「技術を支配する者」という大層なものなのである。
そんな偉そうな、と思うけれど、きっとこの本を読んだら、そうだそうだと思う。
イームズが云っていた「・・・伝統が」も分かると思う。
近代建築の巨匠達にうつつを抜かすのも結構でありますが、ルネサンスの超巨匠ブルネレスキに思いをはせるのも一興かと思います。

天才建築家ブルネレスキ—フィレンツェ・花のドームはいかにして建設されたか
ロス キング (著)
田辺希久子(訳)
ISBN: 4487797047
出版: 東京書籍
定価: 2,940-円(税込)

Brunelleschi's Dome: How a Renaissance Genius Reinvented Architecture
Ross King
ISBN: 0142000159
Penguin USA
定価1,456-円(税込)
ShopMaster さん、どうもです。
そうですね。architect って「棟梁」という言葉の意味に近い感じですね。
秋山先生、お邪魔します。
ブルネレスキ!超巨匠ですね。
日本でいうと宮大工の棟梁に近いのかもしれない・・などと思ってしまうのですが・・?
近ごろ流行の日本語ブームとか外来語の言い換え問題とか、なんでしょうね。日本が鬼畜米英の時代とは逆に米英の家畜と化してる反動なのでしょうか。
そういえば、自称電脳建築家の唱える「ユビキタス」が「時空自在」となんだか解らない日本語に文字化けされてるけど余計に難解ですね。
明治時代の舶来の技術、用語の日本語化で、最大の間違いは土木工学の「土木」であろう。
本来は military engineering に対する civil engineering 、「市民工学」とでもいうべきものを「土木工学」としてしまったという間違いは、いつまでも日本国を小汚い「土建国家」としているように感じる。
まぁ、市民のいないところに市民工学があってもしょうがないか。