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住宅全書

BOOKS

今、こんな本を見ている。
専門書ではない、一般の人向けの本なのだ。「住宅全書」主婦の友社 定価1200円

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昭和33年発行、ここにあるのは昭和38年(1963年)45版というものだ。A5版の987頁(厚さ45mm)という大部な本である。

編集委員は蔵田周忠、高田秀三、はじめ総勢6名、そうそうたるメンバーと思える(私も知らない建築家達なのである)。

執筆者となれば60余人、建築界の賢人累々という、住宅の広辞苑という感じのものなのである。最初のグラビア頁の「わが家」は清家清、その辺りからその凄さがわかる。

その内容も凄い。
じつに実際的、そして先鋭的な情報も当り前のようにならんでいるのだ。「便所の位置を考えるのに、いちばんたいせつなことは・・・」という記述からフィリップ・ジョンソンの「ガラスの家」まである、というのが凄い。
こんな本が無くなってから久しい、こんな土壌の上に住宅を考えることも無くなってしまったような気がする。

Posted by @ July 2, 2003 09:35 PM
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