030603

Be的な

Be-h@us

LANDship/STOCKTAKING/021227

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新しい住宅を作るシステム、集成材・金物・パネルの在来工法 Be-h@us(ビー・ハウス)は、その躯体から独自の床パネル、そして Be-windows と呼ばれる木製建具と、徐々に整備されつつある。
住宅の設備、給排水・電気設備ををどう捉えるのか、Be-h@us 的な・・を考えている。
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住宅の給水・給湯配管に新しい工法が一般化しつつある。
給水給湯配管の「ヘッダー方式配管工法」である。「ヘッダー方式」とは、給水・給湯配管を、床下や洗面所に設置したヘッダーを介して樹脂管を用いて各水栓まで施工する工法である。
最近、多くのメーカーから供給されているが、基本的には、皆同じようなものである。
「途中で配管を分岐せず配管するため複数同時使用でも圧力変化が少なく安定した流量供給ができ、接続部分がヘッダー部と水栓部だけであるため漏水等の危険性も少ないという機能的な利点がある。又、軽量でフレキシブルな耐腐食性にすぐれた配管材料により、ワンタッチ継手、従来配管工法と異なり、熟練労働や難しい施工技術が不用で、省施工・コストダウンにつながる。」
そのような合理化という以上に、この仕掛けの単純さ分かり易さが、私にとっては重要であると気がついた。

この工法には端部にしか工事は存在しない、その途中に工事はないのだ。
住宅内の配管の分かりにくさはその多種な材料によるたくさんの分岐・継手にあったのだ。庭先の水栓とホースでつなぐだけ、そんな感覚にさせてくれる。これって Be-h@us 的なんじゃないかと勝手に考えた。 電気配線にもそんな可能性のある部材を発見した。

松下電工製「住宅用ジョイントボックス」なる工事用配線器具があることを知ったのだ。
これは、いわゆる従来のジョイントボックスという唯のプラスチックの箱とは大きく異なる。内部に回路自体が内蔵されているのだ。
それは草緑色のプラスチックの箱であった。厚さ20mm、幅90mm、内部の回路数によって70mm から180mm までの4タイプがある。最小の2ブロック型で4ヶ所の端子、最大の7ブロック型では14ヶ所の端子がある。各端子は電源というブレーカーからの給電部、コンセント回路用、スイッチとその負荷(照明あるいはファンとか)3路スイッチ、ダブル・スイッチとその負荷、と各種の組合せによって25種類が用意されている。
「配線回路をあらかじめ組み込んだカンタン配線。現場作業の大幅省力化と信頼性向上を実現します。」とカタログにはうたっている。「現場での配線作業は、できるだけ効率的に進めたいもの。松下電工の住宅用ジョイントボックスは、住宅を各部位ごとの配線ゾーンに分け、それぞれに適した配線回路をあらかじめ組み込んだ配線方式です。現場での結線、施工が大幅にスピードアップ。回路や接続の信頼性も向上します。」
今まで現実の現場で使ってみたこともないし、使われているのを見たことはないが、きっと大きなマンション等の現場で使われているのではないかと思われる。

これも又、ヘッダー方式配管工法と同じく単純にして分かり易いのである。そこには難しい回路という仕掛けは既にできあがっているのである。そのボックスとスイッチ・照明・コンセントの諸々につなぐだけなのである。


かねてから住宅規模の電気配線について分電盤以降の回路を、スポーツの団体競技の守備形態である【マンツーマン・デイフェンス】と【ゾーン・ディフェンス】と同じと考え言ってきた。
分電盤のブレーカーからダイレクトに接続するコンセント、大容量の電気器具用は【マンツーマン・デイフェンス】にあたる。ブレーカーからの配線を、照明とスイッチ類、容量の少ないコンセント類に場所ごとの小さな分電盤のように機能するのが、この「ジョイントボックス」というわけだ。これは【ゾーン・ディフェンス】の道具にあたるものなのだ。住宅内の電気配線という見えない仕掛けを分からせる道具、設計での定規の役割を果たすものになりうるのである。
給排水・電気設備も Be-h@us 的に理解し作っていきたいと考えている。
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技術を普通の人達のものにする為には、そのものの設計自体を伝える道具が必要であると考えている。
なにもないところから設計を始めるのは難しい。しかし、道具としての定規ができたところから始めるのは容易である。なすべきことの半分は定規が教えてくれる。それは道具としての定規そのものの中に設計が内包されているのである。
Be-h@us の設計はすでにマニュアル・Be-tools の中に内包されている。

Posted by @ June 3, 2003 04:22 PM
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